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大相撲の中でも重要な人物!世話人について解説

2016 11/8 19:20
相撲
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Photo by Oliver Foerstner / Shutterstock.com

大相撲にはさまざまな人たちが密接に関係しているが、その中でも重要な位置を占める世話人について知りたい人も多いと思う。 そこで今回は、大相撲における世話人について解説する。

世話人ってどんな人

まずは、世話人ってどんな人、という点から解説する。世話人とは、その名の通り、力士の身の周りの世話を行う人のことをいう。芸能人でいえばマネージャーにあたる役職だ。
世話人は誰でもできるわけではなく、元力士がなることが多いのが特徴だ。しかも、力士となって経験の浅い人がなれるわけではなく、よりベテランに近い力士が世話人になる傾向が強いだ。目安としては、現役生活20年以上のベテランが該当する。

世話人はどのくらいいるの?

世話人はどのくらいいるかというと、現在は13名が各部屋で世話人を務めている。意外に人数は少ないものだ。
実は、世話人は定員が決まっていて、昔は8人制とされていたのだが、2004年から今の13名に変更されている。
しかも、一般的な企業と同じように65歳が定年となる。逆に言えば、それだけ年齢を重ねた人が世話人を務めることが多いのだ。イメージ的には若手がやっているような感じだが、意外だ。

世話人の仕事は用具の搬送

世話人の最も重要な仕事には、相撲用具の搬送や保管がある。一口に相撲用具と言っても、非常に多くのアイテムがあるので、ちょっとやそっとの力の人ではこの仕事は務まらない。その意味でも、元力士が務めることが多いのだ。
巡業に出かけた際には、テントを張ることも重要な仕事になる。よく巡業先でテントを張っているシーンが見られるが、これは世話人が準備するものだし、中には世話人がいて管理を行っている。

会場の裏方としても活躍

世話人は、所属している部屋の仕事だけでなく、本場所においては会場整理なども手伝う。これは結構重要な仕事であり、しっかり行わないと円滑な巡業が開催できないものなのだ。
他にも、本場所では支度部屋の責任者としても振る舞う。そんな仕事を行いつつも、さらに役員室の担当として役員の世話も行うのだ。
このように見ていくと、非常にハードな仕事であることが分かる。世話係がしっかりしていないと、巡業自体も傾いてしまうかもしれない。

若者頭と何が違うの?

世話人と似た立ち位置の役職に若者頭がある。若者頭は、主に勝負結果の記録係として活躍する。また、実際に土俵下で力士の指導や育成に当たることもある。
より土俵に近い位置で活躍する人なのだ。 さらに、相撲部屋に戻れば親方の秘書としての仕事を行っている。
よって、世話係より力士や親方に近い位置に存在している人なのだ。もちろん、世話人も若者頭も、大相撲に欠かせない人物であることは間違いない。

まとめ

世話人は会場で縁の下の力持ちとして大活躍する人だ。 また、会場整理なども行っており、よりファンに密接する位置にいるので、見かけたら陰ながら応援したい。