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大相撲界の神業師「床山」を徹底解説!

2016 11/8 19:20
相撲 床山
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Ⓒゲッティイメージズ

裏方として活躍する「床山」がどんな職業か知りたいと思わないだろうか? 床山がどんな仕事をして、どれくらいの収入を得ているのか、そして床山になるための条件などを紹介する。

「床山」って何をしてる人?

大相撲の世界には、力士の他に勝敗のジャッジを決める行司がいたり、年寄と呼ばれる親方がいたり、関わっている人がたくさんいる。その中に「床山」と呼ばれる人がいるのをご存知だろうか? 
中には聞いたことすらないという方もいるかもしれないが、「床山」は大相撲においてとても重要な役割を果たしている人なのだ。
前置きが長くなったが、「床山」というのは力士の髪を結っている人、つまり、あの勇ましいちょんまげを作っているのは力士本人ではなく、この「床山」なのだ。あのちょんまげが無くなってしまったら、物足りなく感じてしまうだろう。

床山には6つの階級がある!

幕下、十両、幕内、大関、横綱など相撲に番付があるように、床山にも番付(階級)がある。
上から順番に特等床山、一等床山、二等床山、三等床山、四等床山、五等床山。
技術や勤続年数によって階級が振り分けられるが、いくつか条件がある。


特等床山…勤続年数が45年以上及び60歳以上、特に成績優秀
一等床山…勤続年数が30年以上で成績優秀、勤続20年以上30年未満で特に成績優秀
二等床山…勤続年数が20年以上で成績優秀、勤続10年以上20年未満で特に成績優秀
三等床山…勤続年数が10年以上で成績優秀、勤続5年以上10年未満で特に成績優秀
四等床山…勤続年数が5年以上で成績優秀
五等床山…勤続年数が5年未満

出典: ミキマネブログ

最初の5年は見習いという事で、階級が一番低い五等床山からスタート。勤続年数と技術が上がるたびに階級が上がっていくというわけなのだ。

見習い期間の給料は月2万円未満

次は、床山の給料について見ていこう。給料は基本給+各種手当から構成されている。
基本給は階級によって異なる。


特等床山:36万円以上40万円未満
一等床山:20万円以上36万円未満
二等床山:10万円以上20万円未満
三等床山:4万円以上10万円未満
四等床山:2万9千円以上4万2千円未満
五等床山:2万円以上2万9千円未満
見習い期間:1万4千円以上2万円未満

出典 大相撲・ファンの為の応援ブログ

思ったより少ないと感じるだろう。二等床山になって初めて10万円を超える金額だ。
階級が一番上の特等床山でさえ、36万円以上40万円未満と、厳しい世界なのだ。

床山になるには満19歳であることが条件!

床山になる条件はいたって簡単だ。以下の2つの条件さえ満たしていれば、床山になることができる。


(1)義務教育を修了した満19歳までの男子
(2)相撲協会から適格と認められた場合

出典 大相撲・ファンの為の応援ブログ

この条件を満たしていても、床山の定員は現在のところ50名が上限。空きがなければ、条件を満たしていても床山になることはできない。
もし床山になりたい場合は、相撲部屋を訪れて親方に相談する。親方が的確と判断した場合にのみ、相撲協会に申し込む。そして力士同様、相撲部屋で生活する。
なお、定年は65歳だ。19歳で床山になれば、45年以上も床山として活躍することができる。

まとめ

今の大相撲界がるのも、床山のような裏方の方がいるおかげなのだ。 このような面から大相撲を見てもおもしろい。