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親方やちゃんこや整体まで!大相撲引退後のお相撲さんの進路

2016 11/8 19:20
相撲
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Photo by J. Henning Buchholz / Shutterstock.com

プレーヤー寿命が短い力士は、引退後に何をしているか知りたいと思わないだろうか。 大相撲引退後の進路について紹介する。

意外と早い!?大相撲を引退する年齢は平均31歳

一般的に、大相撲を引退する年齢は平均31歳と言われている。
テクニックはもちろんだが、体力が勝敗に大きく左右されるスポーツだので、選手としての寿命は決して長いものではない。
第58代横綱で、2016年7月31日に亡くなった千代の富士が引退する際に発した「体力の限界です」というセリフはあまりにも有名だが、この当時、彼は35歳。「小さな大横綱」として日本相撲界の歴史に名を刻んだ千代の富士でも、体力の衰えには敵わなかった。

【引退後の進路】相撲協会に残って後進の指導にあたる

大相撲引退後は、千代の富士のように、引退後も相撲協会に残って後進の指導にあたるケースが一般的だ。なお、親方というのは敬称で、正式には日本相撲協会でいう「年寄(としより)」のことを指す。
親方として相撲協会に残るためには、年寄になる必要があり、部屋ごとに契約を結んでいるコーチやマネージャーは、実際には日本相撲協会の協会員ではない。
千代の富士以外にも、第65代横綱の貴乃花、取り組み前のユーモア溢れる「気合入れ」がファンの人気を集めた高見盛なども、年寄として後進の指導にあたっている。

【引退後の進路】タレントとして各種メディアに出演

元力士である舞の海は、現役時代、171センチの小柄な体格ながらも、“技のデパート”と言われるほどテクニカルな取り組みで大相撲ファンの心をつかんだ。
そして、現役引退後は、自身の大相撲経験を生かしてスポーツコメンテーターに転身。フジテレビ系の情報番組「FNNスーパーニュース」をはじめ、スポーツキャスターとして活躍する姿を見せてくれた。
また、現在はKONISHIKIの芸名でタレント活動をする小錦も、若貴フィーバーの真っ只中に活躍した元力士だ。

【引退後の進路】プロレスラーや格闘家に転身

ハードな稽古を通して培った強靭な肉体を生かして、引退した後にプロレスラーや格闘家に転身する力士もいる。
記憶に新しいところでは、第64代横綱で幕内11回の優勝を誇る曙がいる。引退後に一度、親方として後進の指導にあたった経歴もあるが、その後、K1ファイターとしてグレイシー一族やボビー・オロゴンと対戦するなど、格闘家として活躍している。
また、プロレスラーとして絶大な人気を誇った力道山も元力士だった。

【引退後の進路】ちゃんこ屋などの飲食店経営

相撲の聖地である両国国技館の周辺には、たくさんのちゃんこ屋がある。そのうちのいくつかは元力士が営んでいる店で、たとえばビル全体がちゃんこ屋になっている「ちゃんこ霧島」は、元大関の霧島が営むちゃんこ屋だ。
そのほかにも、焼肉屋を営む元関脇の貴闘力、東京の恵比寿に餃子専門店をプロデュースした元横綱の武蔵丸、ステーキ店を経営する元横綱の曙など、引退後の進路として飲食店経営を選ぶ元力士もたくさんいる。

【引退後の進路】大きな体を生かして整体院を経営

若貴キラーとして活躍した元小結の三杉里は、引退後に相撲協会に残ったものの6年で退職。その後は整体の専門学校に通い、中国に整体留学を果たした後、2008年、東京の中野区に整体「ごっつハンド」をオープンさせている。
また、引退後にタレントとして活躍した元三段目の上沢も、現在は地元の青森県で整体院を経営している。 大きな体を生かしてダイナミックな施術を提供できる整体は、引退後の進路としてぴったりなのかもしれない。

まとめ

相撲界に関わる元力士から、まったく関係ない飲食店や整体経営など、引退後の進路は多岐にわたる。 伝統や品位を重んじる相撲界で成功した元力士であれば、第二の人生もうまくいきそうだ。