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【2018年春高バレー】攻守に隙なし!誠英高校の春高注目ポイント

2017 11/10 12:24Mimu
バレー
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2017年インターハイで準優勝だった誠英高校

2017年、インターハイ準優勝という成績を収めた山口県の誠英高校。県内では無敵の存在で、インターハイには28年連続、春高バレーにも26年連続で出場している。前回の春高バレーでもベスト8の成績を収めており、非常に期待ができるチームだ。

ただ、インターハイでは準優勝だったものの、勝敗以上に悔しいものがある。というのも、決勝の相手は大分県の東九州龍谷高校、1月の春高バレー3回戦で激突し、勝利を収めた相手だ。しかしこのインターハイでは、決勝という最高の舞台でリベンジを果たされてしまったことになる。
続く春高でも、このチームが最大のライバルとして立ちはだかってくるだろう。絶対に負けるわけには行かない。

多才な攻撃パターンが誠英高校の武器!注目はエースで主将の林田

誠英高校バレー部は、それほど身長は高くないものの、多彩な攻撃や粘り強い守備でここまで勝ち上がってきた。攻撃面では力強いスパイクを打つことが出来る選手が多く、相手ブロックを翻弄することが出来る。

その中でも、もっとも注目すべきなのは、エースでキャプテンの林田愛佳(3年)だろう。
福岡の春日中時代には、福岡県代表として都道府県対抗中学バレーボール大会で優勝した経験がある逸材で、高校に入ってからも1年生ながらエースを務めていた。身長は178cm。しかし、体格以上のパワーを秘めており、彼女のスパイクが誠英高校の攻撃の軸となっている。

林田とともにベスト6に輝いたヒックマン・ジャスティスに期待がかかる

ヒックマン・ジャスティス(3年)も、この誠英高校で大きく成長した選手だ。
もともとはレシーブ技術に長けた守備的な存在であり、このインターハイでもリベロの原田実和戸ともに、何度も相手の攻撃を凌いできた。だがこの高校で基礎をみっちりと叩き込またおかげか、次第にスパイクも上達していき、今では全国でも屈指の強力なアタッカーに。
林田とともに、このインターハイのベスト6にも選ばれるほどまでになった。多彩な攻撃と粘り強い守備を持ち味とする誠英バレーの象徴のような選手である。

セッター黒木の働きが春高のカギとなる

この2人以外でも、サウスポーの岡村南奈(2年)、インターハイ決勝でチーム最多の17得点を記録した吉田京香(3年)など、強力なアタッカー陣が誠英バレーを支えている。そうなると、やはりセッターである黒木夏希(2年)の働きが非常に重要になるだろう。
試合状況や選手たちの調子を見極め、誰にトスを上げるべきかを瞬時に判断できるかどうか、これが春高バレー制覇の鍵になってくる。
昨年の誠英には、世代別の代表に選ばれるほどの名セッター・鎌田咲希(現:日体大)が在席していたが、そんな先輩に追いつき、そして追い越すことは出来るだろうか。

攻守両面で隙は無し!総合力の高さで春高制覇なるか

今年の誠英高校は、本当にバランスが良い。中川を軸としたアタッカー陣に、リベロの原田を中心とした守備。2年生もハツラツとプレーしている。攻守両面で隙がなく、チームワークも良好。
今の誠英なら、どんな相手でも対応することが出来るだろう。全国の頂点に立つことが出来るだけの力は十分にある。あとは、1月の春高に向けて、プレーの質にさらに磨きをかけていきたいところ。2018年春高バレーの主役になるのは、誠英高校だ。