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次代のスターはここから誕生!?東京都のソフトボール強豪校5選

2017 2/9 09:26
ソフトボール
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Photo by EHStockphoto/Shutterstock.com

2008年の北京五輪を最後に五輪種目から除外されたソフトボールでしたが、20年の東京五輪での復活が決まったことで、競技への情熱が再び高まってきています。今回は東京都に焦点を当てて、スターを生み出す強豪校を探してみました。

大本命のソフトボール強豪校「日出高校」

目黒区にある中高一貫校である日出高校は、その立地の良さと社会活動との並行が認められていることから、数々の有名芸能人が通うことで知られています。
その一方で運動部も盛んで水泳やダンスドリル部は全国レベルの実力を持っています。ソフトボールもまた例外ではなく、力は東京都ナンバーワン。2000年代後半はまだ無名でしたが、10年代からめきめきと頭角を現して15年は全国ベスト8、16年もベスト16に残る活躍を見せ、全国制覇も手が届きそうな位置まで来ています。

日出の独走を食い止める強豪校「藤村女子」

東京都のソフトボール女王が日出高校なら、そのライバルとなる第一候補は藤村女子(武蔵野市)でしょう。
こちらも中高一貫校であり、東京女子体育大学との姉妹校ということもあり体操系の実力は全国トップクラスを誇ります。ソフトボールに関しては、2014年にインターハイ都大会を勝ち抜いて全国大会に出場し、2回戦まで駒を進めることができました。近年の主要な都大会の決勝は日出との一騎打ちになるケースがほとんどであり「女王」に食らいつき、追い越そうと日々練習に励んでいます。

2010年代前半は頂点に君臨した強豪校「神田女学園」

都心の千代田区にある中高一貫校の神田女学園では、最も全国に近い部活はソフトボール部です。高校だけでなく中学においても実力は全国クラスで、中学で養った力をそのまま高校でも発揮させています。
近年の戦績では2010年代前半に結果を残しており、12年に高校総体都大会を勝ち抜き全国切符をつかみ取りました(全国大会ではシードの2回戦で初戦敗退)。12年から14年まで全国選抜大会にも出場するなど、一時は東京都の高校ソフトボールの頂点に君臨していました。

日出や神田女学園を破る金星を挙げた強豪校「淑徳」

日出、藤村女子、神田女学園の東京都高校ソフトボールのトップ3に食い込む存在として知られるのは、進学校で知られる淑徳高校(板橋区)です。
2006年には高校総体に出場している強豪校で、近年は15年の東京私学大会では大本命の日出高校や強豪の神田女学園を直接対決で破って堂々の優勝を果たしています。同年の秋季大会では藤村女子に敗れたもののベスト4、16年の高校総体でも藤村女子に0-1で惜敗してベスト8となっています。

2016年高校総体都大会では9年ぶりベスト4の強豪校「桐朋女子」

淑徳同様、東京都高校ソフトボールの二番手グループを走るのは桐朋女子高校(調布市)です。音楽系の高校というイメージもありますが、運動系の部活も硬式テニスなどが盛んです。
ソフトボール部は過去、2008年に全国選抜大会に出場した経験もあります。近年では、15年の秋季大会では早い段階で本命の日出高校に敗れたためベスト16止まりでしたが、16年の高校総体では準々決勝で強豪の東海大菅生を破って9年ぶりのベスト4に残る活躍を見せ、再びトップ校の仲間入りを果たしています。

まとめ

東京都における高校のソフトボール強豪校は、そのほとんどが私立です。特に中高一貫が強い傾向にあって、6年間を同じ仲間とほぼ変わらぬ指導で鍛えられるメリットを発揮しているといえるのではないでしょうか。現在は日出の1強体制が続いていますが、この牙城を崩して「東京世代」として名乗りをあげるチーム、選手が出てくるのか注目したいところです。