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第53回全国大学ラグビーフットボール選手権の情報まとめ

2017 3/22 18:27miyanoki-wataru
ラグビー
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Photo by THPStock/Shutterstock.com

大学ラグビー日本一のチームを決める全国大学ラグビーフットボール選手権は、1964年に初めて開催され以来毎年行われている。 2016年11月から2017年1月にかけて開催された第53回全国大学ラグビーフットボール選手権を解説しよう。

新たにトーナメント方式が採用された第53回大会

全国大学ラグビーフットボール選手権は、第49回大会以降、総当たり戦を勝ち抜いたチームによる準決勝・決勝が行われてきた。
第53回全国大学ラグビーフットボール選手権では、その方式が変更になり、過去4年間の成績により選ばれた14チームによるトーナメント戦が行われている。トーナメント方式にはシード制が導入されており、より実力の近いチーム同士が対戦し、大学ラグビーの強化につながるように組み合わせが決められた。

結果は帝京大学が堂々の8連覇を達成!

第53回全国大学ラグビーフットボール選手権の決勝戦は、秩父宮ラグビー場にて帝京大学と東海大学によって行われた。結果は33対26で帝京大学が優勝を勝ち取った。帝京大学はこれまで7連覇しており、今大会の優勝で8連覇を成し遂げ、大会連覇記録を更新している。
また、上記2校と準決勝で対戦したのは天理大学と同志社大学だ。天理大学は帝京大学と対戦し、結果は24対42だった。同志社大学は東海大学と対戦し、12対74という結果になっている。

第53回大会の決勝戦ハイライト

帝京大学と東海大学が対戦した決勝戦は、前半17分までに大塚憂也選手、テビタ・タタフ選手がトライを決めるなどして、 東海大学が14点先取した。その後、帝京大学が盛り返し、14対14で前半終了となった。
一進一退の攻防を繰り返し、後半22分までは19対19と均衡状態だったがその後、帝京大学の吉田杏選手がトライ、松田力也選手が4本目のゴールキックを決め26対19とした。後半28分には帝京大学の竹山晃暉選手がトライを決め、東海大学を引き離す。
後半35分には、東海大学のテビタ・タタフ選手が再びトライを決めるなど、追い上げる場面があったが、帝京大学が試合終了までリードを守り抜いた。

3回戦では抽選で勝敗が決する場面も

今大会は、接戦の試合が多かったと言うことができる。トーナメント2回戦では朝日大学と福岡工業大学が対戦し、38対36で福岡工業大学が勝利しており、3回戦では明治大学と京都産業大学が対戦し、26対22で京都産業大学が勝利するなど白熱した試合が数多く行われた。
その中でも流通経済大学と慶應義塾大学が対戦した3回戦の試合は、両チームが交互に点数を取り合い、試合終了時点で31対31。トライ数とゴール数も同一であったため、抽選で勝敗が決められた。結果的に慶應義塾大学が準々決勝に駒を進めている。

第54回大会の見どころは?

次回の全国大学ラグビーフットボール選手権での注目は、やはり帝京大学の9連覇達成なるかというところだろう。これまで同大会最多優勝を誇る早稲田大学など、大学ラグビーチームには強豪校が多いでの、帝京大学の連覇を阻止する可能性のある他大学に注目するもの面白いかもしれない。
また試合方式に関しても、今大会の結果を受けて変更点などが出てくるかもしれない。詳細はまだわからないが、今後の情報を見逃さないようにしよう。

まとめ

試合方式が大きく変更された大会ではあったが、実力の接近した対戦カードが多く、盛り上がりを見せていた。 第54回大会も白熱した勝負に期待しよう。