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今年でセンバツ出場41回目 春夏101勝を挙げる龍谷大平安高校とは?

2019 3/24 11:00SPAIA編集部
野球
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創立140年以上の歴史を誇る龍谷大平安高校

龍谷大平安高校は1876年に金亀教校として創立され、1910年に旧制平安中学と名称変更。その後、平安高校を経て2008年に龍谷大平安高校へと名称が変わっている。高校野球では平安高校としての名称の方が馴染み深いかもしれない。

140年以上の歴史を誇る名門高校だけに、プロ野球選手以外の著名人も数多く輩出している。例えば、北京オリンピック、ロンドンオリンピックでフェンシングにおいて銀メダルを獲得した太田雄貴、レーサーとして活躍する脇阪寿一が同校出身だ。

歴代最多75回の甲子園出場

龍谷大平安高校が初めて甲子園に出場したのは、1927年夏の選手権大会だ。この大会で初出場を果たしてから2019年まで春41回、夏34回の合計75回の出場。これは全国最多の出場回数となっており、歴史の深さを感じさせてくれる。

また、75回の歴史の中で平安中、平安、龍谷大平安と2回の改称を経て3つの校名で出場。それぞれの名称で優勝を経験している。これは、一時的な強さではなく長きに渡り強さを維持している一つの指標とも言えるだろう。

甲子園で全国制覇4回

春に1回、夏に3回の優勝と4回の全国制覇を誇り、準優勝も夏に4回経験している。出場するだけではなく、実績も残しているのが龍谷大平安高校なのだ。近年では2014年春の選抜で優勝を飾っている。

また、2016年春の選抜では4年連続の出場を果たし準決勝まで進出。2年ぶりの全国制覇を目指したが、智弁学園高校に惜しくも敗退し2年ぶりの優勝とはならなかった。今年はそれ以来3年ぶりの出場となった。

高卒ルーキー開幕スタメンのあの人も平安OB

龍谷大平安高校からは、ドラフト制となって以降28名のプロ野球選手が誕生している。今年西武から巨人に加入した、炭谷銀仁朗も同校の出身である。高卒新人ながら開幕マスクを被り、日本代表にも選出されるまでに成長を遂げた。

近年では2015年のドラフト会議でヤクルトから3位で指名された高橋奎二、プロ通算7勝を挙げているロッテの酒居知史が同校出身選手である。また胃がんの摘出手術を受け、昨年実戦に復帰した広島・赤松真人も同校から立命館大学を経て、阪神へと入団している。

平安のライアンこと高橋奎二

2014年春の選抜で優勝を果たした際の投手は、当時2年生の高橋奎二だった。高橋は2年生ながらエースとして3試合に先発。23.1回を投げ、わずか4失点の活躍で見事優勝に貢献。

足をダイナミックに上げるフォームはメジャーリーグで活躍したノーラン・ライアンを彷彿させ、「平安のライアン」と呼ばれて注目を浴び、一躍ドラフト候補となった。3年春の選抜では延長11回を投げたものの敗戦投手となり、連覇はならなかった。

夏は京都府予選で敗退したが、ヤクルトからドラフト指名を受け入団。昨年、一軍出場を果たした。

ヤクルト奥村展征の弟が在籍

2018年の秋季近畿大会で優勝した龍谷大平安は、センバツでも優勝候補として名前が挙がっている。注目は1年生の奥村真大。兄は2016年に相川亮二の人的補償で巨人からヤクルトに移籍した奥村展征である。秋季近畿大会では1年生ながら5番に座っている。兄に続いてプロ野球選手になれるか注目したい。

龍谷大平安高校は大会3日目の第1試合で津田学園(三重)と対戦予定。