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誰かに話したくなる!イングランドプレミアリーグの観客動員数を知ろう

2016 9/8 02:39
プレミアリーグ
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Photo by Oranzy/Shutterstock.com

今回はヨーロッパ4大リーグの1つであるイングランドプレミアリーグの観客動員数について紹介する。

プレミアリーグの観客動員数は増えてる?

サッカー人気はとどまることを知らず、特にイギリスでは絶大な人気を誇っている。観客動員数も増加傾向であり、最近は増加減少が定期的に起こっているものの、長期的スパンで見た場合、1992年には20,000人弱であった平均観客動員数が、2015年には、1.5倍の35,000人を超える観客動員数となった。
この水準は、世界的にもトップレベルであり、1位ではないもののドイツのブンデスリーガに次いで、世界第2位の平均観客動員数となっている。

平均収容率は驚異の水準を誇るプレミアリーグ

平均観客動員数では、惜しくも2位のイングランドプレミアリーグではあるが、平均収容率ではほぼ100%に近い96%の高い収容率となっている。100万人当たりの来場人数などは他の欧州リーグに負けてしまう事もあるが、イングランドのプレミアリーグは、全体的にトップレベルとなっており高い水準を誇っているので、総合的に考えると他の欧州リーグの中でも抜きんでた値となっている。
こうしたことから、イギリス国内での人気は計り知れないものだという事がわかる。

観客動員数が多いうえに一人当たりの支出も多い!

プレミアリーグの観客動員数が多いという事は、もちろんファンの数も多いという事だが、プレミアリーグにおいては、ファン一人あたりの支出量というのも非常に高いだ。プレミアリーグの中でも、特にマンチェスター・ユナイテッドのクラブに対する支出額が2015年は高かっただ。
その理由というのは、アンヘル・ディ・マリアの獲得によるものだ。ファンは彼を見たかったのだが、クラブ側が練習を非公開にしたため、試合を見なければ彼を生で見ることができなかったのだ。その結果、チケットが完売し続けたのだ。

Jリーグとの決定的な差は何か?

イングランドプレミアリーグを含む、欧州リーグの平均観客動員数は、日本のJリーグに比べると圧倒的な差がある。どうしてこんなに日本とプレミアリーグの差がついてしまうのかというと、ある一説ではホームとアウェイの考え方にもよるとの言及がある。
日本においては、アウェイチームのファンについては、片方のゴール裏は全て、相手チームのファンに明け渡していることが多いだが、プレミアリーグにおいては、基本的にゴール裏はホームチームの物であり、アウェイチームはコーナーの角などに固められることが多いだ。

何故このようなことをするのかというと、ホームチームにおける一体感を生み出して、ファンに楽しんでもらおうという狙いがあるからだ。例えば、ファンが体を動かすウェーブにおいても、日本の形であれば、途中で折り返す必要がある。だが、プレミアリーグのような形であれば、途中のアウェイチームのエリアが小さいので、それを飲み込んでぐるっと1周することができる。時には2周3周と回るこの現象は、日本では味わえないファン同士の一体感を作ることができる。
こういったところに、観客動員数を増やす秘訣があるのかもしれない。