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世界を変える男!本田圭佑のTwitter発言集、カンボジアサッカー編

2018 9/30 11:00SPAIA編集部
本田圭佑,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

本田圭佑は発展途上国のサッカーを変える

発展途上国に「何か」できないかと考え、たびたびそういった国々へ赴き支援事業を行っている本田圭佑。カンボジア代表の実質的監督に就任したこともあり、最近はますます活発化している。

貧しいとされる国の人々の生活をサッカーによって変えようとしている本田にとって、ストリートの子供達と共にボールを蹴ったりすることも「何か」のうちの一つであり、監督就任やこれまでの支援事業は次につながるステップアップなのだ。

ここでは本田のTwitter上での発言を取り上げながら、彼の行動や姿勢を読み取る。

頑張れ!カンボジアのシェムリアップっていう都市で信じられないほどタフな環境でプロとして頑張ってる選手たちを応援してやってください。

※本田圭佑2018年3月2日のTwitterより引用

チームカラーが黄色の「ソルティーロ・アンコールFC」は、本田自身がオーナーを務めるクラブだ。この時の発言もソルティーロが行う試合を宣伝するもので、試合は現地の大手放送局であるBTVのほかFacebookのLIVE配信もあったという。2017年は2部でのスタートだったものの、2018年には1部でスタート。メンバーにはU19日本代表にも選出経験のある藤原賢二といった日本人選手の名前もある。

本田が力を入れるカンボジアのサッカーは、FIFAランキングの面からみても第169位とふるわない(※2018年9月22日時点)。だが、彼が経営のあり方や戦術を充実させていくことで地元選手がプロ入りできる間口は広がり、より高いレベルでサッカーができるようになるはずだ。ひいてはそれが代表の強化につながる。

I’m in Cambodia. Cambodia is one of a great country in Asia. I will visit local places.

※本田圭佑2018年8月12日のTwitterより引用



カンボジアに滞在していた本田はこの日、動画付きでビッグニュースを知らせる。

約1カ月前には「次の日本代表監督?僕はまだ次の仕事を決めてないですよ」とツイートしており、日本代表監督を狙っているとも噂されたがカンボジアの代表監督を選んだのだ。動画メッセージの直後に本田が記者会見に臨むと、日本だけでなく世界のメディアが大きく取り上げた。

動画では、カンボジアのローカルなエリアを歩きながら現状や問題に触れ、そこで暮らす子供達に会いたいと語っている。彼の発言からはいつも「自分の目で確かめたい」という強い欲求と、「子供達の力になりたい」という確かな信念とが感じられる。

今カンボジアで、昨日子供達がアスファルトでサッカーをしてんのを見てん。よう分からんけど、めっちゃ切ないねん。

※本田圭佑2018年9月7日のTwitterより引用

カンボジア代表の実質的監督である本田。当たり前のことだが頻繁にカンボジアに訪れ、自身の足で街を見て歩いている。ストリートを歩くほど、カンボジアへの想いは一層強くなり、カンボジアサッカーの現状を憂いているに違いない。そして子供達とボールを蹴るたび、楽しませようという気持ちと自分がどうにかしなくてはという想いでいっぱいになるのだろう。それを伺わせるように、子供達と一緒に映る彼の表情は柔らかだ。

有言実行の鏡、本田はサッカー界の財産

本田のTwitterを見れば、少しは彼の脳裏や姿勢を知ることができるのかもしれない。Twitterの中で彼は、サッカーだけではなく日本の社会事情などにも言及しているため、メディアや観衆から常に注目されている。メディアが “ビッグマウス”と揶揄していたのはもう遠い過去のことで、今では本田が何か大きな目標を語るたび「実現するかもしれない」「世界のあり方を変えようという大きなムーブメントを起こすかもしれない」という期待感が伴うようになった。

現役のサッカー選手であっても監督になっても良い、様々な事業に投資を行う実業家であっても良い。スポーツ選手という枠にとらわれず行動を起こせる人物が、本田以外にも続々と現れることを期待させてくれる。本田はそうした人物たちのロールモデルというべき存在であり、サッカー界の財産でもある。