「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【2018-19夏】セリエA年俸ランキングTOP10

2018 9/16 11:00SPAIA編集部
クリスティアーノ・ロナウド,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

ロナウドの加入で盛り上がる!今注目のセリエA年俸ランキング

クリスティアーノ・ロナウドが加入し、ここ数年はなかったほどの盛り上がりを見せているセリエA。選手全体の年俸総額は11億2900万ユーロ(約1470億円)となり、史上最高額となった。ロナウド加入の盛り上がりは、早速数字に現れているようだ。

今回はイタリア紙ガゼッタ・デッロ・スポルトの発表をもとに、セリエA選手の年俸ランキングTOP10をご紹介する。
※1ユーロは約129円で換算。同率の場合も伊紙の表記にしたがってランク付けを行った。

1位 ユヴェントスのクリスティアーノ・ロナウドは約40億円

ユヴェントスFC所属のクリスティアーノ・ロナウドは、約3100万ユーロ(約40億円)を稼いでいる。レアル・マドリードCFを去るとなれば古巣であるマンチェスター・ユナイテッドFCへ移るのでは?といった声もあったなか、まさかのセリエA。

スペインでは幾度なくタイトルを獲得してきたロナウド。現在リーグ制覇にとどまっているユヴェントスをCL優勝というステージに引き上げることができれば、彼の名は今以上に強く歴史に刻まれるだろう。既に30歳を超えている彼に、大きな期待がのしかかる。

2位 ミランのゴンサロ・イグアインは約12億3000万円

ACミラン所属のゴンサロ・イグアインは、約950万ユーロ(約12億3000万円)を稼いでいる。ロナウドがセリエAに移籍するまでは彼が年俸ランキングのトップだったのだが、ロナウドに押し出されるような形でユヴェントスを去ることになった。その様はロナウドがマドリードに移籍した際、SSCナポリへ追いやられた時のイグアインと重なる。

昨年大補強を行ったにもかかわらず、6位に終わったミラン。恐らく「今年こそ」という思いでいるに違いない。イグアインに本領発揮してもらい、名門復活の狼煙を上げたいところだ。

3位 ユヴェントスのパウロ・ディバラは約9億円

ユヴェントス所属のパウロ・ディバラは、約700万ユーロ(約9億円)を稼いでいる。約9億円という年俸が彼に見合っているかといえば微妙なところだが、セリエAでポテンシャルが最も高いと思われる選手だ。かねてから狙っているとされるバルセロナFCなどから、好条件で引き抜かれる可能性もゼロではない。

そのディバラにとっても、ロナウドとプレーできることは大きなチャンスだろう。偉大な先輩から得られるもの全てを吸収し、ロナウドや同胞のリオネル・メッシ、ネイマールやエデン・アザールのような一流選手に成長して欲しいところだ。

4位 ユヴェントスのミラレム・ピアニッチは約8億4000万円

ユヴェントス所属のミラレム・ピアニッチは約650万ユーロ(約8億4000万円)を稼いでいる。ユヴェントスの司令塔に定着し、昨季はリーグ5得点8アシストを記録。これからも安定したプレーを継続できれば、あのアンドレア・ピルロと比較しても不自然ではなくなる。ピアニッチは正確な長短のパスと美しいFKを用い、ユヴェントスの舵取りを担える存在だ。

クリスティアーノ・ロナウドという最高のゴールマシーンを手に入れた今季は、今まで以上にその才能を活かせるだろう。

5位 ユヴェントスのドゥグラス・コスタは約8億4000万円

ユヴェントス所属のドゥグラス・コスタは約650万ユーロ(約8億4000万円)を稼いでいる。バイエルンFCでは不遇の時代を過ごしたコスタだったが、遂にユヴェントスで正式な選手に。

依然としてライバルが多いコスタの得意技は、切り裂くようなドリブルだ。彼のようなドリブルを今のロナウドに望むのことは難しいため、彼とは棲み分けができるかもしれない。

そうなると、スタメンを争う相手はフェデリコ・ベルナルデスキやフアン・クアドラードになりそうだ。年俸が約8億4000万円だとしても、結果が出せなければ取って代わられる可能性がある。

6位 ミランのドンナルンマは約8億4000万円

ミラン所属のジャンルイジ・ドンナルンマは約650ユーロ(約8億4000万円)を稼いでいる。昨夏、代理人を巻き込み泥沼化した契約更新の問題は、ミランが要求を受け入れ終止符が打たれた。10代の選手としては破格の年俸といえるドンナルンマは、今もミランの守護神としてプレーしている。

ミランよりも好条件を提示するクラブが現れた時、今度こそ移籍してしまうのだろうか。彼のことを「金の亡者」と非難したサポーターも多いが、代役がいない今、彼に出ていかれては困るというのが正直なところだ。

7位 ユヴェントスのレオナルド・ボヌッチは約7億1000万円

ユヴェントス所属のレオナルド・ボヌッチは約550万ユーロ(約7億1000万円)を稼いでいる。ボヌッチのユヴェントス復帰はイグアインとのトレードとも言われている。裏切り者のレッテルを貼られてから1年、復帰の際にもサポーターからは非難轟々だった。だが、これも結果を見せれば収まるだろう。

30を超えたDFに約7億1000万円という年俸は高い気もする。しかし、彼ほどユヴェントスを知り、ジョルジョ・キエッリーニと同様に力強いCBとしてプレーできる男もいないだろう。

8位 ユヴェントスのエムレ・ジャンは約6億5000万円

ユヴェントス所属のエムレ・ジャンは約500万ユーロ(約6億5000万円)を稼いでいる。リヴァプールとの契約延長を拒否し、フリーでユヴェントスへ加入したジャン。

年俸の金額も悪くはなく、今夏退団したクラウディオ・マルキージオのように中盤でマルチに起用してもらえそうだ。半ば強行的に移籍したため、ジャン自身も活躍の必要性を感じているだろう。一方、ロナウド獲得に多くの資金を使ったユヴェントスとしても、ある意味「節約」とも考えられる良い獲得条件だったのではないか。

9位 ナポリのロレンツィオ・インシーニェは約5億9000万円

ナポリ所属のロレンツィオ・インシーニェは、約460万ユーロ(約5億9000万円)を稼いでいる。生粋のナポリっ子である彼はサポーターからの支持も厚く、タイトルを狙い続けるクラブのエースだ。インシーニェの活躍を思えば、もう少し年俸を上げても文句を言うサポーターは少ないだろう。

2016-17シーズンはリーグ18得点9アシストを記録し、2017-18シーズンは8得点11アシストと数字を落としているが、それで彼の評価が下がったわけではない。それよりも今季、彼の才能を引き出したマウリツィオ・サッリがいなくなったことの方が懸念事項と言えるだろう。

10位 インテルのマウロ・イカルディは5億8000万円

インテル・ナツィオナーレミラノ所属のマウロ・イカルディは、約450万ユーロ(約5億8000万円)を稼いでいる。マウロ・イカルディは2017-18シーズンにリーグで29得点を記録し、チーロ・インモービレと並んで得点王に。その活躍にもかかわらず、セリエAで10位という年俸は少ないと思われる。

1993年生まれとまだ若いイカルディには移籍の選択肢も多く、引き抜きを狙うクラブも多い。妻であり代理人でもあるワンダ・ナラ氏は、夫のインテル退団を匂わせる発言を続けており、今後の動向が読めない。今季も昨季のような活躍を見せれば、夫妻の要求を無碍にできなくなるだろう。

ユヴェントス勢は6人がランクインも、圧倒的だったロナウド

ユヴェントス所属の選手が6名、ミラン2名、ナポリ1名、インテル1名という結果だったTOP10。セリエAで盤石の地位を築くユヴェントスは、多くの選手に高額な年俸を払っていることになる。そのなかでも圧倒的なクリスティアーノ・ロナウドは、2位のゴンサロ・イグアインの3倍以上の金額を受け取っている。

ロナウドにかけられる期待は非常に大きい。しかし、ユヴェントスの台所事情を鑑みれば、優勝のために期待せざるを得ないというのが正直なところだ。2018-19シーズン、高額な年俸を受け取るTOP 10入りの選手たちは、どんな活躍を見せてくれるのだろうか。