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ロシアW杯の主役は誰だ!? 注目エース3選

2018 4/5 09:30跳ねる柑橘
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Ⓒゲッティイメージズ

ワールドカップと言えばエース対決に注目

いよいよ6月に開幕するFIFAワールドカップロシア大会。誰が大会の主役となるかに注目だ。
2010年南アフリカ大会でMVPだったのはウルグアイの主将フォルラン。そして得点王には同年3月にA代表デビューを飾った若干20歳のトーマス・ミュラーが輝いた。
また、2014年ブラジル大会のMVPは、アルゼンチンを決勝に導いたリオネル・メッシ。得点王は負傷したファルカオに代わり、エースに抜擢されたコロンビアのハメス・ロドリゲスだった。

過去2大会とも、躍進を遂げたチームのエースが大会の主役となってきた。
ロシア大会の主役候補としては、やはりアルゼンチンのメッシ、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド、ブラジルのネイマール、前回優勝国ドイツのエースFWトーマス・ミュラー、得点王のロドリゲスも忘れてはいけない。

その他、プレミアリーグで快進撃を続けるエジプトのモハメド・サラーや、イングランドのハリー・ケイン、タレント軍団であるベルギーを率いるエデン・アザールもいる。
最高峰の舞台で、各エースたちがどこまで母国を引っ張ることができるのか楽しみだ。

代表でも絶好調!クリスティアーノ・ロナウド

最高のフットボール選手とされるクリスティアーノ・ロナウド。所属するレアル・マドリーで毎シーズン数多くのゴールを決めているスーパースターは、ポルトガル代表でもチームを牽引してきた。
EURO2016の決勝では、負傷交代後のピッチサイドで、監督顔負けのジェスチャーでチームを盛り立てる姿が話題となった。バロンドールを5度受賞してもなお、代表への熱い思いは消えなようだ。

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これまでワールドカップ3大会に出場しているが、各大会で1ゴールずつあげるにとどまっており、大会との相性は良いわけではない。だが、最近のロナウドは代表で得点を量産している。
特にEURO2016以降の爆発が目覚ましく、代表戦21試合中15試合に出場し、なんと20得点を記録。ロシア大会欧州予選でも、ポーランドのレヴァンドフスキに次ぐ15得点をあげた。
チームの完成度は高く、ロナウドの勢いにチームが乗ってEURO2016に続く快挙達成となるかもしれない。

アルゼンチンに悲願のタイトルをもたらせるか?リオネル・メッシ

ロナウドとならび、世界最高の誉れを受けるアルゼンチン代表のリオネル・メッシ。これまでワールドユースや北京オリンピックでの優勝経験はあるが、ワールドカップやコパ・アメリカでは準優勝と涙を飲んできた。

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バルセロナではあらゆるタイトルを獲得しているが、代表ではタイトルに縁遠い。個人としては前回のブラジル大会で4得点を記録し、大会MVPのゴールデンボールを受賞するも、チームはドイツに敗れ優勝はならなかった。
コパ・アメリカ・センテナリオUSA 2016の決勝でチリに敗れ代表引退を表明したものの、その後引退を撤回。ロシア大会南米予選では、7ゴールを決めて母国に出場権をもたらした。

アルゼンチン代表はタレント軍団でありながら最後のところで勝ちきれず、メッシ頼みと言われる節がある。実際に彼を欠いた親善試合スペイン戦では1-6の大敗を喫しており、本大会でもメッシの調子次第でチームが左右されるといっても言い過ぎではない。
ロシア大会を最後のW杯と位置付けているエースは、自身の得点王以上に優勝に飢えている。世界最高の男は最後の大会で悲願を達成することができるだろうか。

ドイツの連覇はこの男に託された。トーマス・ミュラー

前回大会では衝撃の7-1で開催国ブラジルを葬り去り、決勝でメッシ擁するアルゼンチンを抑え優勝したドイツ。1990年以来4度目の優勝、その原動力となったのがエースのトーマス・ミュラーの得点力だ。

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2014年ブラジル大会では5ゴールをあげ、メッシに次ぐシルバーボールを受賞。ミュラーはドイツ代表という優れた選手ぞろいのチームの中、若くしてその実力を発揮してきた。
2010年南アフリカ大会でも当時20歳ながら5得点をあげ、最優秀若手選手賞、ゴールデンブーツ(得点王)の個人2冠を達成している。

チームの主軸となった20代後半で迎えた2018年ロシア大会欧州予選でも5得点。レヴァンドフスキの16得点、ロナウドの15得点と比べると控えめな数字だが、ドイツが入ったグループCの中では同僚のヴァーグナーとならび最多得点だ。
過去2大会を見てもワールドカップの舞台はミュラーにとっては相性が良く、ロシア大会でも優勝候補ドイツを引っ張る原動力となるに違いない。