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【CL準々決勝】ユヴェントスVSレアル・マドリードの注目ポイント

2018 3/29 11:50dai06
クリスティアーノ・ロナウド
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ユヴェントスに立ちはだかるスペイン勢

ユヴェントスはセリエAで6連覇し、国内では既に王者としての地位を確立しているため、次に目指すのはCLのタイトルだ。これを制してこそ、真の王者といえるのではないだろうか。
しかしユヴェントスの前に立ちはだかるのは、いつもスペイン勢だった。

2014-15シーズン、国内のリーグ戦とカップ戦を制したユヴェントスは3冠をかけてCLに臨んだ。
だが、FCバルセロナに決勝で敗れ、2016-17シーズンも決勝へ進んだものの、今度はレアル・マドリードに敗れた。いつもあと一歩のところまで進みながら、スペインを代表する2クラブの壁を乗り越えることができないでいる。

もっとも2014-15シーズンの準決勝でユヴェントスはマドリードを破っている。しかし、それでもマドリードが最大のライバルであるという状況は変わらないようだ。
両者の対決は「最強の矛と盾」ともいわれ、数多のサッカーファンを釘付けにしている。今大会でも極めて注目度が高く、高レベルな展開が期待されている。

叶えたい3連覇の偉業と進退がかかるジダン

レアル・マドリードは2015-16、2016-17とCLで史上初の連覇を達成し、通算の優勝回数は12回と文句なしの偉業だ。今回のCLでもユヴェントスを破って優勝すると、3連覇を達成することになる。
マドリードとCLの両チームとも、今のうちに新たな境地を開く偉大な記録を達成できれば、今後数十年以上は破られる心配がなくなるだろう。

しかし、レアル・マドリードの将来が明るいかといえばそうでもない。2017-18シーズンはリーグタイトルの獲得が厳しく、CLのタイトルで穴埋めを図りたいというのが正直なところだからだ。
CLで穴埋めというのは贅沢過ぎるかもしれないが、常勝軍団であるマドリードにとっては何としても欲しいタイトルといえるだろう。

仮にこのタイトルが獲得できなければ、監督であるジネディーヌ・ジダンの進退も危うい。クリスティアーノ・ロナウドら「最強の矛」はユヴェントスの盾を貫くことができるのだろうか。

クリスティアーノ・ロナウドVSパウロ・ディバラのエース対決

今回の対戦では、クリスティアーノ・ロナウドとパウロ・ディバラというエース対決にも注目が集まっている。 2017-18シーズン開始当初のロナウドは調子を落としていたが、終盤戦が近付くにつれ復調。CLでは8試合で12得点をあげ、得点ランキングでも圧倒的な首位を誇る。準々決勝でも彼が本調子を発揮できれば、独力で勝利を手繰り寄せられるはずだ。

対するパウロ・ディバラは、CLでのゴール数が7試合で1得点と少々物足りない印象を受ける。
もっとも、最前線の1つ下の位置でプレーすることが増えている彼にとっては、ゴール数だけでなく味方のチャンスを創出し、自身のドリブルでタメを作る方が本来の仕事と言えるのかもしれない。
前回のマドリード戦でも、彼の動きがユヴェントス側の攻撃スイッチとなっていた印象を受ける。

準々決勝の第1戦は4月3日、第2戦は4月11日に行われる。クラブに勝利をもたらすのはクリスティアーノ・ロナウドか、パウロ・ディバラか。キックオフの時間は刻々と近付いている。