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【愛するは黄色】ドルトムントのガラスの天才マルコ・ロイス

2017 8/25 10:07dada
Marco Reus
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絶たれたブラジルへの道、ロイスの七転び八起き

2016年夏にブラジルで開催されたワールドカップ(以下、W杯)は、ロイスなしのドイツ代表が制した。

ロイスはこのブラジルW杯の直前に靭帯を損傷。W杯への出場断念を余儀なくされた。
「今の気持ちは上手く表現できないよ。僕の夢は一瞬で消えてしまったんだ」と悲痛な思いを語ったロイス。選手にとってワールドカップとは、キャリアにおいてそう何度も巡ってこない晴れ舞台だ。4年に1度の開催はまさに巡り合わせ。次の大会まで選手が招集されるだけの力を持っているか、あるいは現役を続けられているかどうかといった保障はどこにもない。

特にこれまで幾度となく負傷で悩まされているロイスは、自分の身を削るようにしてサッカーをしてきた。圧倒的なドイツ代表の強さは、選手層の厚みによってもたらされている。ロイスの他にも優秀な選手は多くいる。チャンスはそう多くないのだ。

それでもロイスは「前を向かなくちゃいけない。リハビリをしてもっと強くなって帰ってくるよ」と誓った。その後もロイスは幾度となく負傷を重ねてはいるが、その度に強くなって帰ってきている。

七転び八起き、ロイスは必ず蘇る。

去っていくチームメイト、ロイスとサポーターが愛する黄色

ドルトムントは宿敵であるFCバイエルン・ミュンヘン(以下、バイエルン)と並んで、ブンデスリーガを代表する強豪である。

ドルトムントはこのバイエルンに対抗すべく、国内外から複数の有望株を集めて若いチームを形成した。
2011-12シーズン、リーグと国内カップを制してのクラブ史上初の国内2冠達成は快挙だった。

しかし、ドルトムントの成長をバイエルンは放っておかなかった。
2013-14シーズンにはドイツの至宝と呼ばれたマリオ・ゲッツェ選手(以下、敬称略)を、2014-15シーズンには驚異的な得点力を誇るロベルト・レヴァンドフスキ選手を、2016-17シーズンには守備陣の統率を図っていたマッツ・フンメルス選手(以下、敬称略)をドルトムントから引き抜いた。

この流出はドルトムントにとって大きな痛手だ。国内のもう少し弱小のクラブや海外クラブへの売却であればまだ救いがあったのだが、いずれも行き先は宿敵のバイエルンである。この引き抜きがリーグ戦、国内カップ、CL等での両者への勝敗に影響することは言うまでもない。
さらに2016-17シーズンはフンメルスだけでなく、ヘンリク・ムヒタリアン選手やイルカイ・ギュンドアン選手といった絶対的な主力が何人も引き抜かれている。

ロイスは近年のドルトムントの成り行きを見守ってきた。彼にも国内外からの移籍報道があったが、その度にロイスはドルトムントに残る意思を明示し、周囲を安堵させた。サポーターは前述の引き抜きに対して強い憤りを示す一方で、ロイスへの愛情は日に日に強くなっている。

ロイスはドルトムントの黄色のユニフォームをこよなく愛し、サポーターもそんな彼をこよなく愛している。

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