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ダービー・マッチを知ろう イングランドプレミアリーグ編

2017 6/30 12:56跳ねる柑橘
サッカー ボール
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ビッグロンドン・ダービー(アーセナル対チェルシー)

ここからは首都ロンドンのダービーを2つ見ていこう。
ロンドンには多くのクラブが本拠地を構えているが、中でもアーセナルとチェルシーはビッグクラブと呼ぶにふさわしい2クラブだろう。ただ両者は互いを最大のライバルだとは見なしていない。アーセナルはユナイテッドと後述するトッテナムを、そしてチェルシーはリヴァプールを強くライバル視しており、互いはその次に続いている。
とはいえ、リーグ優勝を争う上で負けるわけにはいかない相手だ。またビッグクラブ同士の対決ということもあり、この一戦は世界的に注目を集め、両サポーターも大いに盛り上がる。
両者の間にはほかのダービーほどの因縁はないが、それでも選手のクラブ間の移籍にはサポーターの反発も多い。2006年の例を見てみよう。元イングランド代表のアシュリー・コール選手はアーセナルの下部組織出身でチームの主力として活躍していたが、この夏にチェルシーに移籍。その際には大金目当ての移籍だと非難された。
またコール選手と入れ替わりでチェルシーからアーセナルへ移籍したウィリアム・ギャラス氏について、当時チェルシーで指揮を執っていたジョゼ・モウリーニョ監督は移籍を許可したフロントを批判、サポーターも守備の要のギャラス氏を失うことに大きな衝撃と非難の声をあげた。
通算の成績はアーセナルが73勝、チェルシーの62勝、引き分けが54と、アーセナルが上回っている。

ノースロンドン・ダービー(アーセナル対トッテナム)①

続いてはアーセナルとトッテナムの「ノースロンドン・ダービー」だ。両者のライバル関係は非常に根深いものがある。時はさかのぼり1919年、当時の1部リーグで所属チーム数を増やすことになった。その際、1部最下位ながら本来は降格が免れるはずだったトッテナムは何故か2部降格となり、2部5位だったアーセナルが1部昇格となったのだ。この因縁があって以降、両者の対戦は熱を帯びるものとなった。
ダービー・マッチとなる2クラブの間で選手が直接移籍することを、しばしば「禁断の移籍」と呼ぶ。アーセナルとトッテナムの間でこの禁断の移籍が起きたのが2001年。当時トッテナムでキャプテンを務めていたソル・キャンベル氏が、契約満了とともにフリーでアーセナルに移籍した。主力、それも主将を務める選手が、移籍金を残すことなく向かった先がよりによって同都市のライバルクラブだったのである。
これにはサポーターも怒りが収まらず、キャンベル氏は「裏切り者」「ユダ」などと呼ばれるようになる。2003-04シーズンにキャンベル氏はアーセナルの一員としてプレミアリーグ無敗優勝を果たすが、優勝が決まったのはなんとノースロンドン・ダービー。キャンベル氏の古巣トッテナムの本拠地ホワイト・ハート・レーンだったのである。この試合自体は引き分けに終わったものの、もしアーセナルが勝利していたら、トッテナムサポーターには我慢ならない展開となっていたことだろう。

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