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【2017-18】ブンデスリーガで移籍の噂があるMFを分析

2017 6/28 09:44dada
Naby Keita
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スタメン争いにうんざり!ドゥグラス・コスタ

FCバイエルン・ミュンヘン(以下、バイエルン)に所属するドゥグラス・コスタ選手は、サイドからのキレのあるドリブルと強烈で正確なシュートが持ち味です。ブラジル代表としても活躍を続けており、快足を活かしてコンスタントに出場機会を得ています。
ただ、バイエルンにおいてはアリエン・ロッベン選手やフランク・リベリ選手、キングスレイ・コマン選手らと激しいスタメン争いを繰り広げ、必ずしもスタメンに定着しているとは言えない状況が続いています。 バイエルンというメガクラブに尊敬の念は示しつつも、プレー時間に満足がいっていないことや、国外クラブからのオファーがあることを隠そうとはしていません。
これらの発言は恐らく事実なのでしょうが、仮に事実ではなかったとしてもクラブに対して「出場機会が約束されないなら別のクラブに行くぞ」という意思表示であり、契約の延長や起用に対する牽制のような意味合いを含みます。
獲得の有力候補には中国クラブが含まれているようで、多額の資金投入が警戒されています。ただ、中国へ渡るとなると今後欧州への再挑戦や代表入りも危惧されることから、より高いレベルでプレーできるプレミアリーグなどでのプレーを期待したいところです。
もちろん、バイエルンに残留し、キャリアの終わりを迎えつつあるロッベン選手とリベリ選手の跡を引き継ぐのもアリなのではないでしょうか。

バルセロナ復帰は常にあり?チアゴ・アルカンタラ

FCバルセロナ(以下、バルセロナ)で育ったチアゴ・アルカンタラ選手は、ジョゼップ・グアルディオラ監督がバイエルンを指揮するにあたり、一緒にドイツにわたりました。
バルセロナ仕込みのドリブルにはリズムがあり、短く速いパスにもメッセージ性が伴います。ボールを預ければ、易々と奪われるようなことはなく、前に向かって走っていくことができる推進力もあります。
ゲームを活性化させることができるため、トップ下での起用はもちろん、オーガナイザーとして中盤の底でプレーすることもあります。
バルセロナでは、シャビ・エルナンデス選手やアンドレス・イニエスタ選手の後継者探しをずっと行っており、そこへ綺麗にはまるのがチアゴ選手だと言われています。バルセロナからは一度外に出てしまいましたが、再び多額の資金を投入し買い戻す噂があります。
2017-18シーズン夏の移籍市場では、アンドレス・イニエスタ選手の動向も不透明で、チアゴ選手の価値がより一層高まりそうです。バルセロナの独特の哲学も、チアゴ選手ならよく理解できているでしょうから、順応に問題はないはずです。

チームのエンジンはプレミアへ?アルトゥーロ・ビダル

豊富な運動量と激しいプレス、ミドルシュート等を武器にするアルトゥーロ・ビダル選手は、チェルシーFC(以下、チェルシー)への移籍が噂されています。
チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、ユヴェントスFC(以下、ユヴェントス)時代にビダル選手を指導した経験があり、そこでビダル選手の才能はより強く発揮されるようになりました。 どんな選手にも物怖じしないビダル選手のメンタリティは、このタイミングで育ったのかもしれません。
チェルシーの中盤には、エンゴロ・カンテ選手という優れたオーガナイザーがいますが、彼はレアル・マドリードCF(以下、マドリー)から関心が持たれており、移籍する可能性はゼロではありません。もしそれが実現してしまえば、ビダル選手が上手く穴を埋めてくれるはずです。
獲得には約60億円が必要とされますが、2016-17シーズン冬の移籍市場で消極的だったチェルシーの資金には余力があると思われます。
コンテ監督は、似たタイプのラジャ・ナインゴラン選手の獲得も狙っていることから、よほど彼らのようなオーガナイザーを欲しているとみえます。最終的な選択がどうなるかはまだわかりませんが、マドリーの動き次第とも言えるかもしれません。

昇格組を支える小兵はあっという間にいなくなる?ナビ・ケイタ

ブンデスリーガの昇格組であるRBライプツィヒ(以下、ライプツィヒ)は、周囲のクラブを驚かせる活躍を続けています。 メンバーのなかには、ナビ・ケイタ選手というクラブ史上最高額で加入した選手がおり、彼の中盤で高い献身性を発揮しています。
体格はとても小柄ですが、タイミングよく身体を入れて相手の攻撃を封じ込める動きや、ボールを持たせればぐんぐんと前へ持ち上がる姿勢は、非常に素晴らしく「ブンデスリーガのエンゴロ・カンテ」と評価する声もあるほどです。攻撃センスだけで言えば、むしろカンテ選手を超えているとする場合もあります。
前線にはティモ・ヴェルナー選手という快足ストライカーがいますが、彼とのタッグも上手く機能しています。
彼を獲得したがっているのは、リヴァプールFC(以下、リヴァプール)や、アーセナルFC(以下、アーセナル)、バイエルンなどです。 バイエルンの中盤には多くの選手がいますが、ブンデスリーガの他クラブからの引き抜きは当たり前となっており、戦力の低下させるという目的も含めて、獲得に動く可能性があります。
本当に実現するとなると、また大きな反感を買うことになるでしょうが、メガクラブのバイエルンの動きは誰も止めることはできません。

魔術師が目指すのはプレミア?ハカン・チャルハノール

バイエル04レバークーゼン(以下、レバークーゼン)のトップ下でプレーしているのが、ハカン・チャルハノール選手です。チャルハノール選手はキラーパスを得意とするだけでなく、目を見張るような素晴らしいFKを持っています。
鋭く曲がるボールには、魔法がかかっているかのような美しさがあります。どんな位置からでも決めることができますし、味方への攻撃を引き出すロングパスとして使うこともできます。彼は世界でも有数のFK職人です。
ただ、かつての移籍に際しての問題が原因となり、レバークーゼンでのプレーは制限されています。
2017-18シーズンからは本格的にプレーを再開できる見込みですが、すでにチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドFC(以下ユナイテッド)やバルセロナが獲得を狙っているとされます。
欧州ではアンドレア・ピルロ選手以来のFK職人であるため、獲得を熱望する声は多いようです。レバークーゼンは国際的なタイトルを狙える状況にはないため、今後のステップアップを考えればこのタイミングで国外に出るのも良いのかもしれません。