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【2017-18】プレミアリーグで移籍の噂があるFWを分析

2017 6/28 09:44dada
romelu lukaku
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猛獣はやっぱり扱いづらい?ジエゴ・コスタ

チェルシーFC(以下、チェルシー)に所属するFWジエゴ・コスタ選手は極めてゴールに貪欲です。
彼には誰にも止められないようなスピードも無ければ、目を疑うようなドリブルスキルもありません。しかし、とにかくゴールに向かう姿勢が素晴らしく、その迫力は猛獣に例えられるほどです。相手選手を一睨みすることは当たり前で、時にはラフプレーやもみ合いになるような場面も見受けられます。でもやはり、ストライカーの鑑と言うべき素晴らしい選手です。
ただ、これまでに古巣アトレティコ・マドリード(以下、アトレティコ)への復帰を希望したり、中国リーグへの巨額の契約金を伴う移籍が噂されるなど、その去就は安定していません。チェルシーでもスタメンとして出場はしているものの、去就が不透明であることも一因なのか低調なパフォーマンスに甘んじることも多くなってきています。
相次ぐラフプレーには得点への意識よりもむしろ、不安定な精神状態が見え隠れしているようにも思えます。
チェルシーはアントニオ・コンテ監督の下、2015-16シーズンの不調を脱する最中にあり、今後もリーグタイトルとCLを争うことを目標としています。そんな状況下でジエゴ・コスタ選手は非常に扱い存在になってきており、やはり古巣アトレティコや中国リーグへの放出が噂されています。
アルバロ・モラタ選手や後に紹介するロメル・ルカク選手がチェルシーに加入するという噂もあり、その噂はより一層の現実味を帯びてきています。

重戦車の正統後継者?ロメル・ルカク

エヴァートンFC(以下、エヴァートン)に所属するロメル・ルカク選手は、古巣であるチェルシーへの移籍が噂されています。
チェルシー時代には、重戦車とも呼ばれたディディエ・ドログバ選手との親交が深く、プレースタイルも非常に似通う部分があります。とにかく当たり負けしないフィジカルは多くの選手をなぎ倒すような突進力をもたらし、ゴール前でも正確にシュートを放つことができます。その得点力はエヴァートンへの移籍で紛れもないものとなり、背番号10を背負いエースとして君臨しています。
チェルシーが彼を放出した際には、「未来の逸材を逃した」、「ドログバの正統後継者を失った」と報道されていましたが、その報道は間違いのないものとなりました。 しかし、ルカク選手は今もチェルシーに今も愛情を持っているとされ、2017-18シーズンにCLを戦うであろうこの古巣への移籍を希望しているともされています。
移籍の交渉に際しては、ドログバ選手も関与していると噂されている上、安定感のみえないジエゴ・コスタ選手の後釜にも適役との声が大多数を占めます。さらに、契約の延長に応じていないことをエヴァートンのロナルド・クーマン監督も認めています。
エヴァートンで一流のFWとなったルカク選手は、より一層の大舞台を目指し羽ばたく時が近づいています。

監督ともに旅立つか?アレクシス・サンチェス

アーセナルFC(以下、アーセナル)の絶対的エースとして活躍するのが、アレクシス・サンチェス選手です。 アーセン・ヴェンゲル監督によってもたらされたこのエースは、サイドでもトップでも、優れたドリブルスキルとゴールセンスを発揮し、強い体幹を売りにプレミアリーグに順応しています。
アーセナルはヴェンゲル監督によってインビジブルという輝かしいシーズンを過ごすも、近年はメジャーなタイトルを獲得できていません。この状況にサポーターが満足いくわけもなく、「Wenger Out(ヴェンゲルアウト)」の言葉を掲げ、ヴェンゲル監督の辞任を迫るデモ活動まで行うようになりました。
ヴェンゲル監督の辞任説は毎シーズンの恒例になってはいましたが、2016-17シーズンはこれまでのものとは違った熱を帯びています。
そんな状況下において、アレクシス・サンチェス選手はヴェンゲル監督の辞任とともに、あるいは辞任が無くなったとしても、移籍することが濃厚視されています。移籍先として挙げられるのは、エデン・アザール選手移籍説のあるチェルシーやセリエAのユヴェントスFC、アトレティコなどです。

白い巨人の触手はジワジワと……!エデン・アザール

2014-15、2016-17シーズンのチェルシーの好調の裏には、エデン・アザール選手の活躍が欠かせません。 アザール選手はサイドからの鋭い切り込みと、味方とのパス&ゴーのタイミングが素晴らしい選手です。ボールを持たせれば簡単に奪われることはなく、加入以来チェルシーの攻撃を牽引しています。
そんな彼を狙っているのが白い巨人こと、レアル・マドリードCF(以下、マドリー)です。マドリーは絶えず世界から著名な選手を集めており、今もカリム・ベンゼマ選手、ギャレス・ベイル選手、クリスティアーノ・ロナウド選手からなる、豪華過ぎる攻撃陣を形成しています。 もちろん、それよりも後ろに位置する選手もスター揃いです。
2017-18シーズン夏の移籍で、その陣容に加えようとしているのがアザール選手で、120億円以上とされる金額の投資も厭わない構えをみせています。2017年4月の時点ですでに個人合意に至っているとの噂もあり、チェルシーのサポーターは気が気ではない様子です。さらに、マドリーを率いるジダン監督への憧れをアザール選手が述べているばかりか、ジダン監督もアザール選手の実力を認め、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に獲得希望の旨を伝えているとされます。

究極の俺様FWの行く先はどこへ?ズラタン・イブラヒモヴィッチ

マンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)に所属するズラタン・イブラヒモヴィッチ選手は、これまで多くの名門クラブに所属し、その度に多くのゴールとタイトルをもたらし続けてきました。
ユナイテッドへの移籍に際しては、「俺はユナイテッドの神になる」という発言でも大いにメディアを騒がせましたが、彼の素晴らしい功績を鑑みれば、この発言を非難することはできないでしょう。現にユナイテッドでは31節終了時点で、28試合で17得点を記録。
持ち味である華麗なボレーシュートだけでなく、ピッチ内外で放つ存在感の強さは30歳を超えてもなお健在です。最初は危惧されたプレミアリーグでの挑戦も、現状では大成功と言えるでしょう。
彼は今もなおタイトル獲得に野心を燃やしており、特に重視しているのがCLです。リーグ優勝は何度も手繰り寄せている彼ですが、CLでは優勝はおろか決勝戦への進出も叶っていません。 2016-17シーズンのユナイテッドは、CL出場権を得られるかどうかの瀬戸際にあり、イブラヒモヴィッチ選手もこの状況に満足していません。 加入当初付与されていた、1年間の契約延長交渉にも慎重な姿勢をみせており、「CLに出られないなら別のクラブに移籍する」ともされています。
ユナイテッドでまだまだ第一線クラスの選手であることは証明されているので、契約金の折り合いさえつけば彼を欲しがるクラブはあるはずです。2017-18シーズン夏の移籍市場開幕まで最も目が離せない選手です。