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プレミアリーグ加入以来、最高のシーズンを送っている吉田麻也

2017 4/12 20:20Aki
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コンスタントに試合に出場することで見せる5シーズン目の成長

ピュエル監督に高い評価を受けるまでになったのは、コンディションの向上によりこれまでの4シーズンで得た経験を体現できるようになったからでもある。 吉田選手は、これまでに比べて1対1の局面でより力強い守備で相手FWをつぶし、また空中戦でも高いヘディングで跳ね返すことが可能になった。さらにカバーリングのスピードも早くなっている。
これらはいずれもディフェンダーとしては基本的なプレーで、吉田選手もこれまで十分対応していた部分ではあるが、日本代表でも近代的なセンターバックと言われた吉田選手にとって特にに評価されていた点ではなかった。
しかしヨーロッパのビッグリーグの中で、このベーシックな部分が特に好まれ求められるイングランドにとっては、最も重要なポイントでもある。
これまでの経験からイングランドでは、ベーシックな部分がより求められると理解した吉田選手は、それを身に着けようと努力してきた。それがコンスタントに試合に出場できるようになったことで、更に発揮できるようになったのだろう。
またこのベーシックな部分の成長がプレーに余裕を生むことで、本来の武器である高いフィード力を発揮することにもつながり、リーグカップ準々決勝アーセナル戦では鮮やかなロングフィードからゴールを演出している。

2017年に入りプレミアリーグでも先発出場を続けることに

確かな成長を感じさせた2016-2017シーズン序盤の吉田選手。ヨーロッパリーグでは残念ながら敗退が決まったが、年末年始にかけてのイングランド特有の過密日程を迎える直前の17節、サウサンプトンは昨シーズンまで固定されていたセンターバックのフォンテ選手をベンチに回し吉田選手を先発起用した。翌節は再びベンチに戻ることになるが、19節からはプレミアリーグでも先発フル出場を続ける事となる。
その直接的な要因となったのは、シーズン開幕前にも話題となっていたフォンテ選手の移籍。この冬の移籍期間でフォンテ選手は、ウエストハムへ移籍が決定したことでセンターバックのレギュラーポジションを掴む事となった。これも、そもそも吉田選手がシーズン前半に充実したプレーを見せていたからだ。もしシーズン前半のプレーがなければ、クラブはフォンテ選手にかわる新たなセンターバックの獲得に動いていただろう。がだ、その必要が無いと判断したのだ。
そしてさらに、その立場が形になって表れたのが1月18日に行われたFAカップの3回戦だった。同じ2012年に加入した選手もいる中、この試合でキャプテンを務めた吉田選手は「在籍年数が長いから」と謙遜していたが、これはピュエル監督の信頼の現れといえるだろう。

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