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【ホッフェンハイム】2016-2017シーズン徹底解説!

2017 1/25 10:28
サッカーボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Pasko Maksim/Shutterstock.com

2016-2017シーズン14節終了時点で4位につけるチームがホッフェンハイムです。 今回は海外サッカーファンの動向が気になる方のために、ホッフェンハイムの2016-2017シーズンの動向をご紹介します。

ホッフェンハイムとは

創設は1899年と、歴史深いチームですが、元々はアマチュアチームとして発足されました。プロチームとなったのは1990年、ドイツ最大手のソフトウェア会社創設者、ディートマー・ホップ氏からの支援を受けてなったのでした。
ブンデスリーガ1部に昇格したのは2008-2009シーズンからです。1部昇格後は降格争いに巻き込まれながらも、1度も降格がありません。
プロチームとなった歴史が浅いため、一部の保守派サポーターからは多額の資金提供を受けた人工的なクラブと、批判されることも少なくないことが現状です。

指揮官は29歳!

2016年2月から、ユリアン・ナーゲルスマン監督が指揮しています。
選手と見間違うほど若い監督の年齢は、なんとブンデスリーガ史上最も若い29歳です。自身もサッカー選手として、アウクスブルグ、1860ミュンヘンに所属していました。しかし、度重なる怪我の影響から20歳で現役引退を余儀なくされました。
そこでナーゲルスマン監督はサッカーから離れようとしましたが、契約の残っていたアウクスブルグでトーマス・トゥヘル監督(現ドルトムント監督)の采配を目の当たりにします。それが転機となり、監督を志したのでした。

最先端の技術を活用

ナーゲルスマン監督は、最先端技術をチームに取り入れました。練習の時にも、各選手に機器を取り付けさせ、選手の運動量などをデータ化し、良い動きをする選手を明確にしています。また試合では、戦術家のトゥヘル監督からの影響を受けた采配を見せます。
試合の状況、相手の動きにより、1ゲームのうちに複数回フォーメーションを変更させるなど柔軟な采配が特長です。しかし、試合で急に柔軟な動きをするのは難しいもの。
最先端の技術を取り入れ指揮者の意図が伝わりやすくなったことも、チームにいい影響をもたらしてるといえるでしょう。

チームは今シーズン無敗

第14節終了時点ではありますが、リーグ戦で未だ無敗と好調を維持し、引き分け数の方が勝数より多いですが、4位に位置しています。
バイエルンや、2位のライプツィヒとも引き分けるなど、上位陣に対しても対等に渡り合うサッカーを見せています。 特に、10節のバイエルンとのアウェーでの1戦はホッフェンハイムの粘り強いディフェンスで引き分けた試合でした。
後半攻め込まれる機会が増えましたが、前半の早いスルーパスからのゴールは、今後ホームでの一戦で勝利を期待させるようなゴールでした。

「移籍組」の活躍

今シーズンより、2トップにはアンドレイ・クラマリッチ選手、サンドロ・ヴァーグナー選手の移籍組がついています。
ヴァーグナー選手は14節終了時点でチームトップの7得点を記録しています。194cmの高身長を生かしたヘディングと、重戦車のようなフィジカルの強さが持ち味の選手です。
また、CBジューレ選手、SBトリャン選手、MFアミリ選手など、生え抜きの若手選手も多数おり、移籍組と生え抜きがうまく噛み合って今季の好成績につながっています。

まとめ

以上、ホッフェンハイムについてご紹介しました。 若いナーゲルスマン監督の采配に目が行きがちですが、ドイツを担うであろう有望株が多いクラブでもあります。 チャンピオンズリーグ圏内に食い込むサプライズに期待です。