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アトレティコ・マドリードの概要と2016-2017を徹底解説!

2017 1/20 10:11
サッカーボールⒸShutterstock.com
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スペインの2大巨頭、FCバルセロナ、レアル・マドリードに次ぐ強豪クラブ、「アトレティコ・マドリード」について解説していきます。 こちらを読んでいただければ、アトレティコ・マドリードの強みや2016-2017シーズンの展望を予測することも可能でしょう。

ストライカーの養成所、アトレティコ・マドリード

アトレティコ・マドリードは、常に獲得と放出を繰り返してきたクラブです。これまでにはフェルナンド・トーレス選手やセルヒオ・アグエロ選手、ラダメル・ファルカオ選手などを輩出。世界に名を知られる優秀なストライカーを生んできました。
その選手らの売却で得られた資金で、また有望株を獲得。着々とクラブの地盤を形成し、FCバルセロナやレアル・マドリードに次ぐ名声を得てきたのでした。クラブが成長するためには、この獲得と放出のバランスが重要になってくるのです。

あと一歩、失意の2015-2016シーズン

アトレティコ・マドリードの2015-2016シーズンは、失意のうちに終わりました。
リーグ戦は3位で終わりましたが、チャンピオンズリーグ(CL)では決勝戦に進出。本拠地を同じくするライバルチーム、レアル・マドリードとの決戦に臨みました。執拗なプレッシングと抜け出しを狙うアトレティコ・マドリード。前半に1点を決められると、後半開始早々でPKを獲得。しかし、これを外します。これを救ったのが途中出場のカラスコ選手。右足一閃、1点を決めてPK戦に突入させます。
しかしながら、結局PK戦に敗れて準優勝に。試合内容が白熱しただけに、この敗北は辛いものとなりました。

2016-2017シーズンはこうなっている!

アトレティコ・マドリードの2016-2017シーズンは、15節終了時点でリーグ6位。首位レアル・マドリードとは勝ち点12差となっており、タイトル獲得は難しそうです。 この成績は、エースであるグリーズマン選手の不調も原因となっています。グリーズマン選手は、2015-2016シーズンはリーグ38試合で22得点を記録しましたが、2016-2017シーズンは14試合で6得点。まだシーズン途中ではありますが、少々スロースタートな印象です。
グリーズマン選手は2016年夏にEUROに出場していたため、その疲労もあったのでしょう。その時、グリーズマン選手を擁するフランス代表を決勝で破ったのはポルトガル代表でした。
アトレティコ・マドリードのライバルであるレアル・マドリード所属のクリスティアーノ・ロナウド選手はポルトガルの代表でありエースです。CLとEUROと連続してタイトルを逃したグリーズマン選手。彼の心にのしかかったプレッシャーや落胆は大きかったことでしょう。

コケ選手が支える攻撃と守備

アトレティコ・マドリードを支えているのはMFのコケ選手です。主に中盤とサイドのポジションで起用される賢い選手で、機を見て前線に綺麗なパスを送り、危ないと感じれば素早くパスを回す察知能力。それらのコケ選手の持ち味はピッチの味方の攻守に緩急をもたらします。
アトレティコ・マドリードにとって、コケ選手は欠かすことのできない存在です。クラブの生え抜きの選手でもあり、サポーターやクラブのフロントから寄せられる期待も大きく、次代のキャプテン候補の一人でもあります。

アトレティコ・マドリードが目指す未来

アトレティコ・マドリードは2013-2014シーズンに、FCバルセロナやレアル・マドリードを抑えてリーグでタイトルを獲得しています。しかし、そのシーズン以前は約10年にわたってタイトルを獲得していませんでしたし、以降も「スペインの3番目」に甘んじている傾向にあります。
そんなアトレティコ・マドリードですが、チームの層は徐々に厚くなってきています。これまでに着実に補強を重ねてきましたし、若手選手の育成も盛んです。 このままのバランスを継続しつつ、グリーズマン選手に次ぐ優秀なストライカーを生み出すことが求められます。グリーズマン選手にかかる重圧を分散させつつ、見事得点を量産できればタイトル獲得は再びやってくるでしょう。

まとめ

アトレティコ・マドリードは着実な補強で成長を続けています。 グリーズマン選手やコケ選手、そして新たなストライカーが登場すれば、再びタイトル獲得を成し遂げることができるでしょう。 今後も彼らの活躍に期待したいところです。