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果敢に攻めた日本が強敵セネガルに2度追いつく W杯決勝トーナメント進出に大きく前進

2018 6/25 06:30Takuya Nagata
ワールドカップ,ロシア大会,日本代表,Ⓒゲッティイメージズ
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果敢に攻めた日本が強敵セネガルに2度追いつく、決勝トーナメント進出に大きく前進

2018年ワールドカップロシア大会、グループHの日本は6月24日、2戦目となるセネガルとの試合を戦い、2度勝ち越されるも、乾と本田が得点し勝ち点1を獲得し、決勝トーナメント進出に向け大きく前進した。

試合立ち上がり、セネガルは強大な圧力で日本陣内に押し込む。日本は、「ちょっと腰が引けた(DF吉田)」間に、ゴール前で波状攻撃を受け、前半11分、シュートをGK川島が弾いたボールが詰めたFWマネに当たりセネガル先制。

雰囲気が悪くなってもおかしくないミスからの失点も、ここで日本の攻撃のスイッチが入り前半33分、長友が左でボールを受け、いいファーストボールタッチで中央へえぐり、スイッチした乾が右足で弧を描く。西野監督は「コロンビア戦で外していたが、修正できた。」と乾の同点弾を評価した。

同点後も、攻撃の姿勢を貫く日本は後半15分、右サイドからのダイレクトクロスに、大迫が突進するもわずかに右足に合わず。同19分には、右サイドからの攻撃に、中央で最後大迫がシュートもバーの上。その直後、日本は左サイドからカウンター攻撃し、ミドルレンジの乾が右ファーコーナーにボールを置きに行くシュートもポストに嫌われ、逆転ならず。

逆にセネガルは後半26分、ボールを受けたDFユスフ・サバリがターンで前を向きクロスし、FWエムバイエ・にアンが中央でダミーになり、最後DFワゲが右足で強烈に突き刺し、この日2回目の勝ち越し。ここで日本のベンチは素早く動き、失点の僅か1分後に本田を投入。後半33分、左サイドからの乾のクロスに中央で同じく出場の岡崎が相手と潰れ、本田が左足で決め、再び同点。本田は、日本人初となる、W杯3大会連続得点を達成した。

息を切らすセネガルとは対照に、日本は最後のカードも宇佐美という攻撃的な選手交代を行い、最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。西野監督は「死力を尽くした。2度追いついた。」と選手を称えるも、勝ちきれなかったことに悔しさを滲ませた。

乾は「勝てた試合。(次のポーランドは)難しい相手ですけど、しっかり勝って突破したい。死に物狂いで戦いたい。」と決意を新たにし、本田は「負けたら敗退もあり得る大事な試合。」と浮かれた様子は全くなかった。試合を重ねるごとに進化する西野ジャパンは28日、決勝トーナメント進出をかけ、ポーランドとのグループ最終戦に臨む。