「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

上位争い川崎―札幌戦はシュート数でも上位同士の戦いに

2018 9/13 13:00SPAIA編集部
サッカーボールⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

2位対4位の上位対決は、シュート数1位対2位の戦い

J1第26節の中から注目の川崎フロンターレ対北海道コンサドーレ札幌戦をピックアップ。 川崎フロンターレ対北海道コンサドーレ札幌の試合は終盤戦での貴重な上位争いとなる。

川崎Fは首位との勝ち点差が「9」、札幌は「14」と離れているが、この両チームは共に消化試合が1試合少ない。そのため川崎Fにとってはまだ射程圏内。札幌の首位奪取は少し厳しくなってしまったが、3位FC東京との勝ち点差はわずか「1」でクラブ史上初となるACL出場は十分可能性がある。両者共に勝ち点3がほしい試合である。

この両チームのスタッツを見ると、川崎Fは前節までの1試合平均シュート数が15.3本でリーグトップ。札幌は14.4本でリーグ2位。この試合は、今季のJ1で最もシュートを打っているチーム同士の対戦となる。

シュート本数が多いということはもちろんペナルティエリア内への侵入回数も多い。 ペナルティエリア内でのプレー数は、川崎Fがリーグトップの26.5回。札幌は25.5回でリーグ4位だ。

ただここまでの数字、全てで川崎Fが上回っているので川崎F有利かと思いきやそんな単純ではない。

このペナルティエリア内プレー数、第19節以降の後半戦(両チーム共に第18節が未消化)だけに絞ると札幌が30.0回で、川崎が29.3回とわずかに逆転。さらに後半戦での得点数も札幌の14点に対して川崎は7点と札幌が大きく上回っているのだ。攻撃に限ってみると地力では川崎F、勢いでは札幌といった構図だ。

ただ大きく異なるのが守備面での数字。

川崎Fはシーズンを通じて対戦相手に許したペナルティエリア内でのプレー数が15.7回でリーグ最少。一方の札幌は24.5回でリーグ16位と。後半戦だけに限っても川崎Fは14.6回でリーグ最少、札幌は21.4回でリーグ14位となっている。

これらを踏まえると、この試合のポイントは札幌の攻撃が川崎Fの守備に対抗できるかどうか。札幌が攻撃で川崎Fのペナルティエリア内にどれだけ侵入できるかがポイントとなるだろう。