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C大阪のスタッツに異変、後半低迷の原因はどこに W杯中断前後を徹底比較

2018 8/9 12:30SPAIA編集部
セレッソ大阪中断前後スタッツ比較表
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シュート数・被シュート数に変化は無いが、得点減失点増

昨季ルヴァンカップ、天皇杯の2冠を達成しリーグ戦も3位で終えたセレッソ大阪。悲願のリーグ初優勝を目指し迎えた今季は、序盤こそAFCチャンピオンズリーグと並行したスケジュールで思うように勝ち点を重ねられなかったが、ワールドカップによる中断時点の順位は1試合少ない中で暫定4位。今季も上位を争うものと思われた。

しかし中断期間後の6試合で3分3敗と未だ未勝利。第20節終了時点で7位にまで順位を落としている。セレッソ大阪に何が起こっているのか。

中断期間前の14試合の成績が7勝5分2敗、勝ち点26。中断期間再開後6試合の成績が0勝3分3敗で勝ち点3。平均得点数は中断前の1.4点から再開後の0.7点。失点は1.0点から1.7点と大きく落ち込んでいる。

セレッソ大阪中断前後シュートスタッツ比較表

ⒸSPAIA

シュート数自体は1試合平均13.6本から12.7本とそれほど大きな落ち込みもなく、枠内シュート数にいたっては0.7本増の5.3本に向上。被シュート数も大きな変化は無い。

このデータを踏まえると問題となっているのは質の部分だろう。

得点では再開後の6試合で4点を奪っているが、得点者は高木、丸橋×2、オウンゴールという内訳。前線の選手で得点を記録しているのは高木の1点のみとなっている。

また失点に関しては気になるデータが1つ。セーブ数が中断前から半分の1.3回に落ち込んでいるのだ。

被シュート数自体は大きく変化が無い中でセーブ数がこれだけの落ち込みを見せているのは、再開後は対戦相手に決定的な形でシュートを打たれている場面が増えた、ゴール前で守備が機能していないと言えるだろう。

ボール保持率は増えるもゴールに近づけず

もう少し詳細にデータを比較してみると、大きな変化を見せている部分がある。

その1つがボール保持率。中断前の48.6%から再開後は51.7%とボール保持の時間が増えているのだ。

ボール保持率が高くなるということは、当然プレー数やパス数も増える。総パス数平均は499.4本から530.3本と大きく数を増やしている。

セレッソ大阪中断前後パススタッツ比較表

ⒸSPAIA

しかし、これをエリア別に分けると、増えているのは235.4本から278.5本となったミドルサードのみ。アタッキングサードでは131.5本から129.5本、ディフェンシブサードでも132.5本から122.3本とむしろパスの数が減っている。

当然プレー数でも同様の傾向がみられ、アタッキングサードでのプレー数は228.5回から222.7回。敵陣30m以内のプレー数でも167.2回から155.0回と減少を見せている。

ボールを保持している時間は増えたものの、その実態は相手の守備ブロックの外側であるミドルサードがほとんど。相手ゴールに近い場所までボールを運び、プレーすることができなくなっているのだ。

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