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中断前リーグ最少得点の鹿島と浦和は巻き返しなるか

2018 7/20 07:00SPAIA編集部
サッカーボールⒸShutterstock.com
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鹿島の展望

常勝軍団として数々のタイトルを獲得してきた鹿島アントラーズだが、今シーズンは攻撃がうまく機能していない。他チームと比べ1試合少ない上にACLも勝ち進み過密日程で試合を行わなければいけないことを考えると、中断前の総得点数がリーグ最少の12と不安材料だった。

休み明けの初戦はジュビロ磐田。昨シーズン、優勝を阻まれた相手だけに是非とも勝利をものにしたいところだったが、この試合はワールドカップに出場した昌子、ベルギーに移籍することが決まった植田を欠いた影響もあり、いつもの安定感ある守備とは程遠かった。

一度はリードをしたものの全体的にポジショニングミスが多く、77分、82分と立て続けに失点した。

ただ、最後の最後に1点を返し黒星を回避できたあたりは流石で、複数得点できたことは収穫だ。あとは昌子が戻った守備陣がどれだけ安定感を取り戻せるかだろう。

浦和の展望

前線にタレントを豊富に抱えているが、鹿島と同じく休み前の14試合でわずか12得点しかできなかった浦和はリーグ最下位の名古屋との対戦となった。

鹿島とは真逆で、ワールドカップに出場した槙野、遠藤がそろって出場し大暴れ。槙野が1点、遠藤が2点を挙げ、相手のシュートも7本に抑えるなどほぼ完璧な試合内容を見せた。

ワールドカップでセットプレーの重要性を学び大きく成長した2人を中心に浦和がブレイク明けの台風の目となることが予想される。

広島を止めるチームは現れるのか

圧倒的強さを誇る広島は中断明け初戦でガンバ大阪と対戦した。終始主導権を渡さず、相手のシュートをわずか3本に抑えた。

前半8分早々に10人となってしまったガンバ大阪相手とはいえここまで何もさせないサッカーができるのは広島だけだ。

ゴールにはならなかったものの前半21分のセットプレーで、柴崎のクロスを工藤が合わせ、さらに中央にいた佐々木がボールに反応し頭で合わせた。何気ないプレーかもしれないが集中していなければ反応することができないボールで、広島の強さが凝縮したプレーだ。