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【J1第8節ピックアップ】長崎がG大阪を圧倒 鹿島アントラーズ金崎は代表へアピール弾

2018 4/16 11:42奏希01
吹田スタジアム,ガンバ大阪
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躍動感あふれたV・ファーレン長崎

お互い第7節に初勝利を挙げたV・ファーレン長崎とガンバ大阪は14日の第8節、V・ファーレンのホームトラスタで激突した。荒れた天候の中、V・ファーレンの選手が躍動感あふれる動きを見せた。

V・ファーレンは前半18分、相手ゴールキックをハーフライン付近でカットするとスピードを上げて一気にカウンターアタック。中の人数がそろっていなかったが、澤田が右サイドからまさにここしかないという絶妙のクロス、走りこんで来た中村が合わせ先制ゴールを決めた。

ガンバは大きな見せ場を作ることもできず、今期の調子の悪さが露呈する形となった。 V・ファーレンの速攻についていくことができず、度々ゴールを危険にさらした。

V・ファーレンは前線のプレスに中盤も呼応。完成度の高いコンビネーションで 48分、63分と効果的に追加点を挙げ、ガンバのモチベーションを一気にくじくことに成功する。ガンバはたまらずロングボールを多用するが、そんな単調な攻撃をV・ファーレンは的確にブロックし、好機を与えなかった。

結局3-0でV・ファーレンが勝利。 ガンバはなすすべなく破れ、今シーズン更なる苦戦を強いられるのではないかという不安を与える結果となった。

西野新監督に猛アピールした金崎夢生

代表監督がハリルホジッチ氏から西野朗氏に変わったことにより、当落線上にいる選手たちは新たなアピールが求められている。その最前線にいるのが鹿島アントラーズの金崎だ。

一度招集を受けたハリルホジッチ前監督からは及第点を与えられなかったが、ワールドカップまであと少しという一試合も無駄にできない状況で、金崎は猛アピールに成功した。

最初の見せ場は前半、鈴木のクロスに合わせ、開始わずか10分でゴールを決めた。単にクロスボールを合わせたというわけではない。ドリブルで切り込んだ鈴木がシュートを打つと見せかける中、金崎はセンタリングが来ることを予想し一番ボールが出てきそうな場所に走りこんだ。

「準備」と「嗅覚」を持ち合わせたゴールで、相手ディフェンスへの脅威となるということをアピールできたはずだ。

その後、試合終了間際には前線から相手に猛チャージを仕掛け、味方がボールを奪うきっかけを作った。ボールを受けるとキーパーとの1対1を冷静に決めこの日2ゴール目を挙げた。

前線のプレスの正確さ、試合終了間際での集中力、1対1という状況下での冷静さを見せつけ、代表入りを目指す前線の選手が中で一歩リードしたことは間違いない。前線でのディフェンスは現在のサッカーで非常に重要なものとなっている。今節のプレーを続けていくことができれば必ずワールドカップへの道を切り開くことができる。