「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【J1第7節-8節 見どころ】川崎F VS C大阪スーパーカップの再戦 泥沼の最下位争いV長崎とG大阪

2018 4/11 11:22跳ねる柑橘
サッカー,スタジアム,川崎,C大阪,長崎,G大阪
このエントリーをはてなブックマークに追加

スーパーカップの再戦 川崎フロンターレ対セレッソ大阪

J1第7節は4月11日(水)のミッドウィークに行われる。注目は等々力競技場で行われる川崎フロンターレVSセレッソ大阪の一戦だ。

最大の注目が横浜Fマリノスから加入した斉藤学の出場だった、第6節横浜FマリノスVS川崎フロンターレの神奈川ダービー。試合は1-1で引き分けだった。 これでアジアチャンピオンズリーググループステージ上海上港戦を含め、公式戦3試合勝ち星がない。

また、第3節のガンバ大阪は2-0で勝利したものの以来複数得点がなく、勝ちきれない試合も出てきた。斉藤やエースの小林悠の縦への推進力、そして大久保嘉人らの抜け出しセレッソの守備を攻略できるか。

一方のセレッソ大阪は前節サガン鳥栖(鳥栖)戦を2-1で勝利し、公式戦3連勝している。タフな試合を展開する鳥栖を相手にしたたかな試合運びで白星をつかんでおり、開幕直後は低迷していたものの順位を上げてきている。 前線のタレントはリーグ随一だが、第6節までで無失点で終えた試合が無く、リーグワースト3位タイの9失点という数字が少し気がかりだ。

川崎フロンターレは攻撃力が持ち味のチーム。前節でも見られた山村和也をディフェンスラインに加えて逃げ切る戦術が機能するためにはそれまでに先制し、かつ何より試合後半まで無失点でおさえなければならない。

この試合に注目したい理由のひとつとして、FUJI XEROX SUPER CUPの再戦というものがある。2月に行われた同大会では、天皇杯優勝チームとして2008年の広島以来10年ぶり、チームとしては初出場で初優勝を飾ったセレッソ大阪。 この試合ではセレッソ大阪の攻撃力と川崎フロンターレの粘り強さが見られたわけだが、リーグ戦での再びのマッチアップはリーグ前半の行方を左右する注目の一戦だ。

泥沼の最下位争い 挑戦者V・ファーレン長崎VS名門ガンバ大阪

ワールドカップロシア大会が開催される今年はJリーグも過密日程となっており、週末の4月14日(土)、15日(日)には第8節が行われる。 長崎のトラスタで行われるV・ファーレン長崎VSガンバ大阪の一戦は、第6節終了時点で未勝利チーム同士が初勝利を賭けて戦う一戦だ。

今季がJ1初挑戦のV・ファーレン長崎は、第6節終了時点でリーグワーストの13失点。第6節では、FC東京のFWディエゴ・オリヴェイラに今季リーグ初のハットトリックを決められるなど、挑戦者として1部の洗礼を浴びている。

一方で得点は7と、カウンターを中心とする攻撃はまずまず通用しているため、なによりも守備をJ1仕様に落ち着けられるかが中盤戦以降の鍵といえる。 そのうえでも、リーグ最下位ながら一人気を吐くFWファン・ウンジョ(第6節時点で得点ランキング2位)を擁するガンバ大阪戦は、ひとつの正念場となりそうだ。

対するガンバ大阪は苦しんでいる。V・ファーレン長崎とともに未だリーグ戦未勝利で、勝ち点はわずかに1と最下位に沈んでいるのだ。 第6節のヴィッセル神戸戦ではロスタイムに被弾。ゴールマウスを守る日本代表GK東口は悔しさからピッチに拳を叩きつけた。ルヴァン杯では、浦和レッズや名古屋グランパスといった強豪相手にも大量得点で勝てるのに(ともに4-1で勝利)、リーグでは勝てないというもどかしい状態が続いている。

第6節終了時点で、未勝利はJ2降格となった2012年の記録を更新する危機的な事態だが、クラブは同時点では監督交代の考えはない。 第7節の結果を問わず依然として降格圏内であいまみえる両クラブ。この直接対決を制して浮上のきっかけをつかめるのはどちらのクラブか。