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悲願の初タイトル、ルヴァンカップ優勝を果たしたセレッソ大阪

2017 11/22 14:38Aki
セレッソ大阪
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狙い通りの攻撃ができていなかった川崎フロンターレ

先制点により、攻める川崎フロンターレと守るセレッソ大阪という構図がはっきりとし、試合は一方的に川崎フロンターレが攻め込んでいるように見えていた。しかし、川崎フロンターレのフィニッシュシーンをみると実はそうではなかった事がわかる。
川崎フロンターレはボールを持って押し込む事はできていたが、得意の形でフィニッシュまで持ち込む事はできていなかったのだ。川崎フロンターレはリーグ戦でも第31節終了時点で得点数は1位だ。しかしシュート数では5位。つまり、シュート数に対して得点数が多いチームなのだ。
これは、決定力が高いと言い換える事ができるかもしれないが、そんな単純な話ではない。この数字は川崎フロンターレの戦い方を示したものだ。

ここからわかるのは、川崎フロンターレはスルーパスに抜け出すなど、シュートが決まりやすいチャンスを数多く作るチームであるということ。そうしたチャンスを数多くつくるからこそ、チームとしての決定力が高くなるのだ。
この試合でスペースを消して守るセレッソ大阪に対して、川崎フロンターレはそのようなフィニッシュシーンをあまり作る事ができなかった。前半25分の三好選手からの折り返しを小林選手が狙った場面ではヨニッチ選手にブロックされ、前半43分の中村憲剛選手のシュートは枠を外れた。
後半11分に小林選手が放ったオーバーヘッドシュートは、決まれば素晴らしいゴールとなるのだが、そうそう決まるものではない。 打開しようとバランスを崩して前線の選手を投入するも攻撃を改善できないままだった。セレッソ大阪がカウンターで試合を決める2点目を決めたのも必然だったのだろう。

初タイトルに導いた立役者、尹晶煥監督

悲願のJリーグ初タイトルを獲得したセレッソ大阪は、これまで浮き沈みを繰り返してきた。
その最たる出来事が、2013年に柿谷選手らの活躍でAFCチャンピオンズリーグ2014の出場権を獲得し、さらにフォルラン選手らを獲得したことで期待が高まっていたものの、翌2014年にJ2降格となったことだろう。
J2でも噛み合わない戦いを続け、圧倒的な戦力を保持しながらも1年でJ1復帰は叶わなかった。そして2年目にようやくJ1昇格プレーオフを勝ち抜いてJ1復帰を果たしている。

そんなチームが初タイトルを獲得するまでにいたったのは、尹晶煥監督の功績が非常に大きい。3部練習を行うなど鬼軍曹の様なイメージを持たれる事もあるが、練習では選手と一緒になってボールを蹴る事も多い選手との距離が近い監督だ。
セレッソ大阪の躍進は、そんな尹晶煥監督がグループによるチームの守備戦術を整理し、チームに一体感が産まれたためだ。
また、このルヴァンカップでは36人もの選手を起用する積極的なターンオーバーを行い勝ち進んだ事も、チームの一体感をより高めた。まさに尹晶煥監督の采配がピタリとハマったといえるだろう。

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