「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

固い絆はこれからも!アビスパ福岡とサポーターの関係性

2017 4/5 09:49dada
サッカーボールⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

サッカークラブはサポーターとの固い絆があってこそ成り立つもの。 Jリーグのアビスパ福岡は、サポーターとどんな関わり方をして、サポーターはどのように応えているのでしょうか。 アビスパ福岡とそのサポーターとの関係性について、わかりやすく解説します。

スローガンにみる「一丸」することの大切さ

アビスパ福岡は、創設以来チームのスローガンをシーズンごとに掲げているクラブです。これまでには「一丸」「ひとつに」「協力」といったワードがスローガンの一部に使用されています。そこからは、勝利するためには団結が欠かせないこと、団結することによって得られる充実の試合展開が見てとれます。
チームに浮き沈みはあるものの、J1リーグにもたびたび顔を出しており、名実ともに福岡の顔、そしてJリーグの顔とも言えるクラブに成長してきました。

良心的な料金設定で観客の動員を呼び込む!

アビスパ福岡はチケット代が比較的良心的な価格であることでも知られています。
Jリーグのホームゲームのチケット代は、J1であれば平均2200円、J2であれば平均1800円程度ですが。アビスパ福岡は、クラブの会員でシーズンシート購入者であれば、自由席(メイン・バック)だと1試合単価約1700円。小中高生の料金であれば約300円となっています。さらに自由席(ホーム・ゴール裏)だと、小中高生の料金はなんと約70円にまで下がります。
これだけ安いとなると、試合に足を運ぶ機会も増えますし、サポーターとしてのクラブへの愛情も高まりやすいのではないでしょうか。

流行に乗る!YouTubeで広報活動!

2010年代の半ば頃からYouTubeが流行し始め、「YouTuber」といった言葉も次第に認知されるようになってきました。動画によってたくさんの情報とコミカルな演出を手軽に楽しむことができるような時代になったのです。
アビスパ福岡は、YouTubeに公式チャンネルを開設しており、試合の告知や選手による記者会見の模様を発信しています。公式サイトだけでなく、若いサポーターにとっても身近なYouTubeを活用しての広報活動は、大変意味のあることではないでしょうか。再生回数もじわじわと伸びてきています。

サポーターが救ったアビスパ福岡の危機!

熱心なサポーターの中には、自発的にクラブのための募金活動を行い、寄付する方たちもいます。そういった活動の1つに「アビスパ・カラーゴールネット・プロジェクト」がありました。これはクラブカラーのゴールネットをサポーターがクラブに寄贈するものでした。
また、2013年にアビスパ福岡が資金難に陥った時にも、サポーターが募金活動を行ったり、スポンサーの獲得に動いたりしました。そのおかげでアビスパ福岡は存続を続けており、今もJリーグで活躍を続けているのです。

県内に約200件!アビーBOXで美味しいドリンク

日本の町並みの特徴の一つに、多くの自販機があることがあげられます。これは海外では珍しいことなのですが、近年ではその自販機を活かしたクラブの応援事業が、さまざまなクラブで行われています。これはアビスパ福岡も例外ではありません。
現在福岡県内には「アビーBOX」と呼ばれる自販機が約200件設置されています。こちらの自販機で飲み物を購入すると、売り上げの一部がアビスパ福岡の資金として役立てられます。
熱心なサポーターだけでなく、地元の方たちは「せっかくなら飲み物を買うなら、地元アビスパ福岡のためにアビーBOXで買う」という方もいるようです。クラブを応援する1人の力は小さくとも、それが集まることや、続けていくことによって大きな力となります。アビスパ福岡も、地元の方によって支えられているクラブなのです。

まとめ

アビスパ福岡は地元と歩むクラブです。安価な観戦チケットやYouTubeを活かした広報活動を行っています。 サポーターは募金活動やアビーBOXによって、縁の下の力持ちとも言うべき心強い応援を続けています。 これからもアビスパ福岡とサポーターが素敵な関係を維持できるとよいですね。