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森保JAPAN初の引き分け 収穫と課題が見えてきたベネズエラ戦

2018 11/19 15:20中山亮
森保監督,日本代表,Ⓒゲッティイメージズ
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ベネズエラのプレッシングと日本代表の解決策

開始早々に中島がシュートまで持っていったものの、立ち上がり試合のペースを握ったのはベネズエラ。

リンコンがアンカーに入り、左SHにマチス、センターにモレノとU-20ワールドカップ日本戦にも出場していたエレーラ、右SHにムリージョが入る4-1-4-1の布陣を敷き、センターのモレノとムリージョが柴崎と遠藤に対して高い位置からアプローチをかけ、日本のビルドアップを制限する。

このアプローチで奪い返したボールをスピードある両サイドアタッカーで一気にボールを運び、中央のロンドンでゴールを奪うのがベネズエラが狙う形だ。

前半11分には富安が何とか掻き出したもののロンドンに決定機を作られ、さらに13分には柴崎のパスをインターセプトし、ゴール前でのFKに結び付けられている。

このベネズエラの守備に対して日本が打開策を持てる様になったのは20分を過ぎたころから。

ベネズエラの守り方では、CBの吉田、富安、MFの柴崎、遠藤の4人に対し、ベネズエラは1トップのロンドン、MFのモレノとエレーラの計3人で対応している形になっているため、必ず誰か1人は空いている。

そこで柴崎と遠藤がモレノとエレーラを引きつけることで出来たリンコンの左右のスペースに中島、堂安、南野、大迫が入り込み、そこに吉田、富安、柴崎、遠藤の空いている選手から縦パスが入れられるようになった。MFの2人と吉田だけでなく富安もパス能力の高い選手だからこそできる形だ。

さらにこのビルドアップで存在感を発揮したのがGKのシュミット・ダニエル。

ベネズエラのプレッシングに対してCB、MFのところで詰まったとしてもシュミット・ダニエルに戻すと正確なキックで逆サイドのSBやさらにその奥のSHまでパスを届けることができる。決して目立つプレーではないが、シュミット・ダニエルのキックの精度の高さは森保JAPANの武器になり得ると感じさせた。

縦パスが入るようになると躍動するのが、森保JAPANの顔である、大迫、南野、中島、堂安のアタッカー陣。ゴールこそセットプレーからだったが、縦パスをきっかけに一気に加速する前線4人のアタッカーはこの試合でもベネズエラを悩ませていた。

これまでの日本代表はポゼッション志向が強く、ハリルホジッチ元監督が取り入れようと苦心していた縦に速いサッカーが、森保JAPANになり選手を入れ替えることで一気に近づいたと言えるだろう。

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