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サッカー日本の4年後W杯予想は25位タイ 森保監督は評価を覆せるか

2018 8/11 15:00SPAIA編集部
森保監督,日本代表,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ワールドカップの結果は1勝1分2敗

4年後のW杯に向け、日本サッカー協会は森保監督を据えた。少なくともその背景には、ロシアW杯の成功が影響している。もしロシアW杯の結果が3連敗だったなら、4年後は外国人監督で目指すという流れになっていただろう。

今回、決勝トーナメント進出を果たしたことで、直前の監督交代ではあったものの、日本人監督に対しての評価が見直されたことは間違いない。

とはいえ、実際日本の成績は1勝1分2敗。勝ったのは10人相手のコロンビアのみで、善戦したとはいえ結果的に優勝候補のベルギーには負けている。こういった理由により、協会内では今大会の成績に不満を持つ関係者もいるようだ。

日本代表を強くした監督は誰なのか

ここで1つ、「日本代表を強くした監督は誰なのか?」とういう疑問が浮かび上る。直前の交代だったため、チームを勝たせた監督は西野監督なのだが、チームを育てた監督ではないのだ。

Jリーグでは低迷していた強豪チームが監督を交代させた途端、連勝するということがある。その要因の1つが「選手の奮起」だ。

今回の日本代表監督交代劇には賛否両論分かれるが、監督交代を望んだ者がいたことは明らかだ。そしてチーム内には、前ハリルホジッチ監督では選ばれなかった選手や、監督交代について責任を感じている選手など、様々な思いが交錯した状態だった。これら全てが発奮材料になり、結果を残せたと考えられる。

西野監督が丸4年間指揮を執っていたとしたら、同じ成果は挙げられなかったかもしれない。「地力」と「規律」を作ったのはハリルホジッチ監督の功績だと言っていいだろう。

先入観が少ない分、外国人監督の方が新戦力の発掘ができ、情に流されずメディアにも屈しない。オフト、トルシエ、ザッケローニらは日本代表を強くした外国人監督の最たる例だ。

海外ブックメーカーの4年後オッズ

既に4年後のW杯優勝予想のオッズが出ている。世界最大手のブックメーカーの一つであるWilliam Hillは、日本代表を25位タイと評価している。

優勝国であり若い選手も残っているフランスは、次回W杯でも優勝最有力候補。ラウンド16で負けたスペインは3位、予選敗退したドイツは4位と予想しており、十分にチームを強化してくるとみている。

ロシアW杯の出場を逃したイタリア、オランダ、チリ、アメリカなどは日本よりも上位予想で、「4年後までに好成績を残せるチームにはならない」「日本サッカー協会及び森保監督がチームを上位に導くことは難しい」という評価を下していると考えられる。この評価を森保監督は覆すことができるか。

次回のワールドカップまでに、アジアカップやコパ・アメリカ2019などがある(コパ・アメリカは南米の大会だが2019は日本とカタールが招待されている)。しかし、一番の手腕の見せどころは2020年東京オリンピックだろう。

采配を振るう限り、勝つことに焦点があてられるのは当たり前。その他、現在OA枠でオリンピック出場を望んでいる本田圭佑を招集するか否か。また、彼を軸に若手の底上げができるのかなど、課題は山積みだ。

4年後へ向け日本代表を強豪国に導いた日本人監督として名を残せるか。森保監督の長い戦いが始まった。