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日本2点リード守れずベスト8逃す 本田「これが僕の最後のワールドカップ」

2018 7/3 10:26Takuya Nagata
ワールドカップ,ロシア,日本代表,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

2点リード守れず逆転負け

2018年ワールドカップロシア大会・決勝トーナメント一回戦は7月2日(日本時間3日)、グループH2位の日本がグループG1位のベルギーと対戦。原口と乾の得点で2点リードするも、ベルギーに3点を奪われ敗退し、日本サッカー史上初のW杯8強はならなかった。

グループリーグ最終戦では省エネサッカーで、批判を浴びた日本代表だったが、1、2試合目の先発メンバーに戻し、白熱の戦いで前半0対0で折り返す。

勝負の後半、立ち上がりの3分、日本はカウンター攻撃で、MF柴崎のスルーパスに右サイドの原口が飛び出すと、一度ステップを入れて、相手DFのリズムを崩し、右足を振り抜き先制。

試合は目まぐるしい展開になり、直後の後半4分には、反撃に出たベルギーFWアザールのシュートがゴールポストを叩く。そして後半7分には、乾のミドルシュートが、無回転で右ポストに当たりゴールに吸い込まれる。

劣勢と目された日本が2点をリードすると、優勝候補のベルギーは、猛烈な圧力で日本ゴールに攻め込み、後半20分には、フェライニとシャドリ2人を一気に投入し流れを手繰り寄せる。その直後の後半24分、日本のクリアをベルトンゲンが頭で折り返したボールがそのままゴールに入り1点返すと、後半29分には、左サイドからアザールのクロスに、途中出場の身長194cmのフェライニが頭で合わせ同点に追いつく。

後半ロスタイムには、CKで勝負所と見た日本は、人数をかけて総攻撃を仕掛けるも、逆にカウンターアタックで数的不利な状況を作られ、シャドリに決定的な勝ち越し点を決められ試合終了。

西野監督は、「ワールドカップの怖いところ。追い詰めたが何か足りない。激変させたいと思っていましたし、選手もいい準備をしてくれた。この壁は、まだ厚いのかもしれない。」と悔しさをにじませながら、高いパフォーマンスを発揮した選手たちを評価した。

長友は、「全て出したので、悔いないです。笑顔で胸張って帰ります。」と晴れ晴れとした表情。W杯優勝を口にしていた本田圭佑(32)は試合後、「これが僕の最後のワールドカップ。次のワールドカップには出ないと思う。」と代表引退宣言ともとれるコメントを発し、その夢を若手に託した。