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ヨーロッパ遠征から見えたサッカー日本代表の現在地とこの先必要なもの

2017 12/6 14:02Aki
サッカー日本代表
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ブラジル戦で見えた課題

ブラジル戦での日本は、立ち上がりから敵陣のプレッシングを行った。ネイマール選手とウィリアン選手の両サイドには、日本のサイドハーフとサイドバックが何度も挟み込もうと試みている。
日本の狙いとしてはこのサイドでボールを奪い、ブラジルのサイドバックの背後にあるスペースから、攻撃をしかけようというものだったのだろう。

しかし日本はサイドでボールを奪えず、ブラジルがプレスをかいくぐる場面が続いた。ただ全く何もできなかったかと言えばそうではない。
得点には繋がらなかったが、浅野選手と酒井宏樹選手の右サイドは、ネイマール選手の背後からサイドバックのマルセロ選手に迫り、チャンスは作る事ができていた。日本にとって誤算だったのは、早い時間帯にミスから起こった立て続けの失点だ。
この失点によりブラジルが戦い方を変化させ、それに引きずられるように日本もプレッシングを続けるのかどうかに、迷いが見られた。

ハリルホジッチ監督が、試合後のコメントで「後半はかなり満足のいくものだった」と語っているが、これは後半に日本が再びプレッシングを取り戻したからだろう。ブラジル戦で日本に見えた課題は、前半プレッシングを続けるのかどうかに迷いが見られたことだ。
強豪チームはミスを見逃さないため、早い時間に起こったミスから失点につながる事もある。それでも勝ち点を奪う為にはやるべきことを続けないといけない。
メンタル的にも、戦術的にもそれができなかったことが、課題といえるだろう。

ベルギー戦で見えた課題

2戦目となったベルギー戦。立ち上がりこそブラジル戦同様に敵陣からのプレッシングを見せたが、その後すぐに自陣でブロックをつくる形へと守備を変化させた。
これはおそらくハリルホジッチ監督のゲームプランだろう。ベルギー戦ではブラジル戦とは異なる戦い方を試した。
この日本のブロックを作る守備に対して、ベルギーがボールを持つ時間が長くなったのだが、日本にとって危険な場面はそれほど多くなかった。守備バランス重視は一定の効果があったといえるだろう。

しかし、攻撃に関しては良さを発揮する場面がほとんど無かった。試合序盤は浅野選手のスピードに手を焼いていたが、時間の経過とともにベルギーはきっちりと対応してきた。
日本が攻撃で良さを発揮できなかった最大の原因は、カウンター攻撃ができなかったことだろう。浅野選手のスピードが封じられたのも、ベルギーが守備の準備ができている状態でしか仕掛けることができなかったからだ。

通常自陣で守備をする場合は、カウンター攻撃とセットになっている。自陣で守備をすることで、相手選手を引き込み敵陣にスペースを作る。ボールを奪った時にそのスペースを一気に使うのだ。
しかし、日本はベルギーの早い守備への切り替えの前に、起点を潰されカウンター攻撃が封じられてしまった。守備で奮闘は見せていたものの、カウンターが出来ない状態はいわば片輪走行。この戦い方を行うにはカウンター攻撃の整備は急務と言える。

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