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【死の組?】2018年ワールドカップ!ドイツのグループF注目ポイント

2017 12/13 15:29dai06
サッカーボール
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グループFこそ死の組かもしれない

2018年のワールドカップも組み合わせ抽選会が終わり、グループFにはドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国の4ヶ国が名を連ねた。今回のグループステージでは、「明確な死の組はない」といった見方をされることもあるが、このグループFこそが死の組なのかもしれない。

名を連ねた国々をよく見てほしい。ドイツは言わずと知れたサッカー強豪国だ。これまでの実績とさきのワールドカップを思い起こせば、その強さを十分に理解できるはずだ。
では、メキシコはどうか。メキシコもまた1994年のワールドカップから連続して参加を続けており、ベスト16に入り続けている。つまり、今回の大会でもグループステージ突破の可能性が高いといえる。
そしてスウェーデンは、予選大会のプレーオフであのイタリア代表を突き放した国だ。彼らがプレーオフ同様にサプライズを起こす可能性は大いに考えられる。
韓国もかなりの強豪で、ソン・フンミンをはじめとした国外リーグで活躍する選手も複数人いる。油断はできない。

グループステージを通過する上位1,2位のうち、どの国が入ってもおかしくないのがグループFなのだ。ドイツが頭一つ抜け出ている印象はあるものの、残りの3ヶ国のうちどこが2位になっても違和感はない。

グループFの日程を確認

グループFの日程を確認しておこう(日時は日本時間)。キックオフ時間にはズレが生じることもあるので、注意していただきたい。

6月18日開催 日本時間0:00キックオフ ドイツVSメキシコ
6月18日開催 日本時間21:00キックオフ スウェーデンVS韓国
6月24日開催 日本時間0:00キックオフ 韓国VSメキシコ
6月24日開催 日本時間3:00キックオフ ドイツVSスウェーデン
6月27日開催 日本時間23:00キックオフ 韓国VSドイツ
6月27日開催 日本時間23:00キックオフ メキシコVSスウェーデン

数奇な運命を辿った韓国と日本

グループFで戦う韓国に対し、日本はグループHでポーランド、セネガル、コロンビアといった国々と戦うことになった。彼らもまた強豪国であることに違いはないが、グループFのポット1であるドイツ、グループHのポット1であるポーランドを比べてみると、グループFの韓国の方がハードな顔ぶれである。

抽選会の前までは、各国それぞれが対戦するかもしれない国々を想定し、最高のシナリオと最悪のシナリオを考えただろう。同じアジアから選出された韓国と日本は、今回の組分けにより、どのような運命を辿るのだろうか。
どちらが良い悪いの判断は、終わってみなければわからない。

この2選手に注目!ティモ・ヴェルナーとソン・フンミン

グループFには幾人ものエースがいるが、注目したい選手を2人紹介しよう。

1人目はドイツ代表のティモ・ヴェルナーだ。選手層の厚いドイツのなかでも、この1996年生まれの天才の登場は喜ぶべきだろう。
間隙を抜け出るスピードと嗅覚には目を見張るものがあり、同世代のなかでは群を抜いて優秀なストライカーだ。特にMFとGKの層が厚いドイツにとって、このFW枠の拡充は欠かせない要素である。
ヴェルナーであれば、その期待にも応えられるはずだ。

2人目は韓国代表のソン・フンミンだ。アジア人選手には過酷過ぎるとも言われるプレミアリーグに適応。トッテナム・ホットスパーFCの主力として活躍し、2015年と2017年にはAFCアジア年間国際最優秀選手を受賞するなど、脂の乗った最高のシーズンを送っている。
キレのあるドリブルと鋭いシュートで同国を牽引する存在だ。

グループF突破は「ドイツ+どこか」

おそらくドイツはグループFを難なく突破してくるだろう。2014年ワールドカップ優勝以降も、EURO2016そして2018年のワールドカップ予選大会から好成績を残し続けている。
ベテランだけでなく、後進の若手の成長も顕著で「代表チームを2つ作れ」と言われても問題ないほどタレントが揃っている。

残り1枠に入ってくるのは、ドイツ以外の「どこか」の国だろう。現時点ではそのどこかはメキシコの可能性が高いが、スウェーデンと韓国が簡単に負けるとも思えない。
しかもスウェーデン代表には、あのズラタン・イブラヒモヴィッチの代表復帰説も囁かれており、その動向が注目されている。もし彼が代表に帰ってくるようなことがあれば、このグループFは一層の混迷を極めるだろう。