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全国高等学校サッカー選手権大会2017優勝校を予想

2017 10/13 10:05hiiragi
サッカー 優勝
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インターハイ優勝校流通経済大学付属柏高校

2017年インターハイは、千葉県の流通経済大学付属柏高等学校が神奈川県の日本大学藤沢高等学校を1対0で破り優勝した。

準々決勝では長崎総合科学大学附属高等学校に2対1で勝ち、準決勝では群馬県の前橋育英高等学校を1対0と、高円宮杯U-18プリンスリーグの強豪を撃破して決勝まで勝ち上がった。

今年のチームはもともと期待が大きかった。それは、主力を占める3年生が2年前のルーキーリーグを無敗で優勝した経歴があるからだ。2年生には、U-17代表選手の経験を持つ関川郁万選手が最終ラインを固めている。それらが本田裕一郎監督の想いに火をつけ、「勝負は勝たなければいけない」と勝負にこだわる姿勢となり、「あと一歩で勝てたのに」というような負けがなくなったのだ。

インターハイ準優勝日本大学藤沢高校

インターハイで準優勝の日本大学藤沢高校は、神奈川県2位で出場した。準々決勝で北海道2位の旭川実業高等学校を2対1で破り、準決勝で船橋市立船橋高校と1対1で決着がつかず、PK戦で決勝まで勝ち上がった。

神奈川県2位ながら決勝まで進出した理由の一つに、ベンチ入りメンバーの選び方があったようだ。限られたメンバーで炎天下の連戦を戦うためには、ベンチメンバーが重要になり、個人技よりもチームのバランスを優先したベンチメンバーの選び方が好結果につながったのだ。

暑さとの戦いはない選手権だが、連戦は避けられない。どんな戦い方を見せてくれるのか注目したい。

インターハイでは強豪を撃破前橋育英高校

前橋育英高校はインターハイ準決勝で、優勝した流通経済大学付属柏高校に敗れた。しかしそれまでは、優勝候補に挙げられたチームと対戦し、勝利を重ねてきた。

2016年度選手権の決勝戦で敗れた青森山田高等学校と3回戦で対戦し3対1で勝利すると、準々決勝では京都橘高等学校にPK戦で勝利した。

インターハイではFWの榎本樹選手が活躍した。1回戦でハットトリックを決めると3回戦後半に25分勝利を決定づける3点目を押し込み、準々決勝では同点となる起死回生のヘディングを決めた。
榎本選手は、184㎝と大型の本格派ストライカーだが腰の故障で出遅れたため、大会前まではベンチ入りも危なかった。今大会で自信をつけて選手権に臨む。

どこが出ても優勝候補、東京都からの出場校

東京都1位通過の関東第一高等学校は、インターハイでは準々決勝で船橋市立船橋高校に1対2で敗れベスト4進出はならなかった。東京都2位通過は実践学園高等学校だが、こちらは1回戦で岩手県立遠野高等学校に敗れている。

関東第一高校、実践学園高校共に高円宮杯U-18東京リーグのT1リーグに所属しており、9月21日現在関東第一高校は5位、実践学園高校は1位に着けている。

國學院大學久我山高等学校も無視できない。インターハイ予選では、関東第一高校に準決勝で敗れたため出場はできなかったが、T1リーグでは9月21日時点で2位に着けており、実力は証明済みだ。選手権には、2015年94回大会に7回目の出場で準優勝に輝いている。
選手権の東京枠は2校ある。どこが勝ち上がっても優勝候補になるだろう。

九州勢には注目の安藤瑞季選手と阿部海大選手

インターハイではベスト4を関東勢が独占した。

準々決勝で、流通経済大学付属柏高校に敗れた長崎総合科学大学附属高等学校は、U-19日本代表安藤瑞季選手を擁し雪辱を狙っている。安藤選手は2016年U-17で日本代表入りを果たし、海外試合の経験も豊富でアグレッシブな攻撃が身上のFWだ。

同じ九州の東福岡高校は、インターハイ2回戦で青森山田高校に敗れた。選手権では184㎝のDFで空中戦にはめっぽう強い阿部海大選手を擁し、2年ぶりの優勝を狙う。
阿部選手は、日本高校選抜として出場したデュッセルドルフ国際ユース大会でベストDF賞に輝いた。東福岡高校ではDFの要として相手チームの前に立ちはだかる。