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【これが答え】現代サッカーを解き明かす5つの戦術を徹底解説!

2018 1/4 10:05dai06
サッカー、黒板
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さぼることが許されない、FWの守備貢献

「トータルフットボール」という言葉をご存知だろうか。この言葉はいわば「全員攻撃全員守備」とされる戦術で、1974年のワールドカップでオランダ代表が使用し大きな話題を呼んだ。
どの選手にも決まったポジションはなく、ボールに向かって一斉に突っ込み、奪った瞬間に一斉に前に走る。対する相手選手はどこにもボールを逃がすことも、正確にプレッシングをかけることもできず、押しつぶされるような負け方をしてしまっていた。

そこから時代は変わり、トータルフットボールを行うチームは存在しなくなった。とはいえ、「守備貢献」が軽視されているわけではない。

通常、FWの選手は点を決めさえすれば文句は言われにくい。むしろ点が決められなければお役御免となる。しかし、そこそこ点に絡んでいても、全く守備に参加しない場合もお役御免となる可能性がある。
つまり、どれだけ守備貢献ができるかというのも現代のFWの重要な能力なのだ。

本当の意味で守備貢献の有無を鑑みられないのは、クリスティアーノ・ロナウド選手ほどの影響力を持つ選手だけだ。それ以外の選手は相手選手のバックラインにプレスをかける、あるいはパスコースを切るような動きをしなくてはならない。

その点で言えば、アトレティコ・マドリード(以下、アトレティコ)に所属するアントワーヌ・グリーズマン選手(以下、敬称略)はこのタスクをよくこなす選手だろう。
アトレティコはディエゴ・シメオネ監督の下で「チョリスモ」と呼ばれるプレッシング戦術を掲げており、彼の下でプレーするのであれば、プレスをさぼってはならない。

グリーズマンは点を決められる上に、守備によく参加する。FWが守備に参加することで足元の技術に自信のないバックラインの選手はクリアを余儀なくされる。彼らのクリアは往々にして前線の選手よりも、思った場所に飛ぶことが少ない。結果的にボールをロストさせられる可能性も高まるというわけだ。

求められる選手のユーティリティー性と可変システム

ポゼッションサッカー、採用するシステムの変化、守備貢献などを踏まえると、「選手のユーティリティー性の高さ」も現代サッカーでは重要視されるようになっている。いつどこでどんなプレーをさせても、平均以上にこなせるかどうかが、選手の実力を測る物差しとなりつつある。

例えばDFの選手でも足元でのボールの扱いに長け、パスワークに参加できること。FWの選手でも守備に参加したり、少し後ろに下がってゲームメイクに参加できること。もっと言えば、GKまでもまでが足元の技術を問われる時代になっている。

またシステムを試合中に変化させる監督も増えている。すでに紹介したコンテの場合がそうであるが、その変化に選手がついていけるかどうかも重要だ。選手は本来のポジションではない位置でプレーし、自身が本来得意としないプレーを求められることもある。
「コンバート」という言葉があるように、本職を変更される選手も時折出てくるが、ここで思ってもみなかった才能が爆発することもある。それもまた現代サッカーの1つのあり方だろう。

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