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サッカー選手としてプレーの選択肢を広げるボディフェイント

2017 7/12 14:39Aki
サッカー,イニエスタ
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ジダン氏も得意としていたコンドゥクシオン

ボールを運ぶコンドゥクシオンを得意としていた選手として、現役時代はフランス代表、レアル・マドリード、ユベントスFCなどで魅力溢れるプレーを見せ、現在レアル・マドリードの監督を務め、ジネディーヌ・ジダン氏があげられる。
ジダン氏といえば、ボールを軸にくるっと一回転しながら相手を抜き去るマルセイユルーレットでも有名だが、中盤の選手としてより多く行っていたのはボールを前線に運ぶことを目的としたコンドゥクシオンだった。
そしてその際にはイニエスタ選手同様にボディフェイントを多用し、トップスピードでプレーしているわけではないにもかかわらずスルスルとボールを運ぶ姿が見られた。

ボディフェイントに重要なこととは

ボディフェイントは最初にも書いたように、ボールに触らず主に上体の動きで相手を惑わせるフェイントだ。なのでこのテクニックに関していえば特別な足技は必要なく、強いて言うならどれだけ上体を大きく動かす事ができるかという部分だけ。また彼らはトップスピードでドリブルをするような事もほとんどないので、同じような動きをすることはサッカー経験者であれば少しトレーニングすれば可能だろう。
しかし実際に動きをトレースできるようになってもそれだけでは彼らと同じような効果をあげることはできない。 彼らのコンドゥクシオンをじっくり見ると、ドリブル中にボールを置く位置が特徴的な事に気が付くことだろう。 ボディフェイントを効果的に行うために重要なことは、ドリブル中にボールを置く位置なのだ。

常にプレーヤーが支配する空間にボールを置く事がポイント

イニエスタ選手やジダン氏が繰り出すコンドゥクシオンでは、ボールの位置がかなり足元に近い位置にある。通常ドリブルといえば前方にボールを蹴り出す動きを繰り返すプレーであるため身体からボールは離れてしまうものだが、彼らのコンドゥクシオンではほとんど無理せず足を広げた間にボールがある状態が続いている。これはバスケットボールにおけるシリンダーという概念に近いかもしれない。
彼らはここに常にボールを置くため、走っている途中でも前方に出ている足ではなく後ろ側の足で引きずるようにボールを前進させる。これは日本人のなかでは際立ってボディフェイントを多用する、セレッソ大阪の柿谷曜一朗選手にも共通する特徴で、ここにボールがあることで様々なプレーの選択肢を持つ事ができる。
例えば相手が飛び込んでくれば逆に前にボールを出して抜き去る事など別のフェイントに切り替える事もできる。何でもできる状態であるからこそ、ボールに触らなくても、上体の動きだけで相手を惑わせる事ができるのだ。

まとめ

ボディフェイントはドリブルテクニックでも代表的なものの1つだが、他のフェイントとは異なりより効果的に行うにはドリブル中のボールの置く場所が重要になってくる。 ボディフェイントの使い手であるイニエスタ選手がドリブル中にどこにボールを置いているのかに注目してみてはいかがだろうか。

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