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【いったい誰だ?】ループシュートが得意なサッカー選手を解説!

2017 7/12 14:39dada
サッカー,メッシ
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Photo by Christian Bertrand / Shutterstock.com

スピードと勢いを感じることの多いサッカーにおいて、意表を突くプレーのひとつである「ループシュート」。今回はループシュートの概要はもちろんのこと、どのような場面でこの技術は効果を発揮するのか、ループシュートを得意とする選手とあわせて見てみよう。サッカー好きなら必見の内容だ!

鮮やかで繊細!ループシュートとは

ループシュートとは、その名前の通りループ=弧を描く弾道でボールが飛んでいくシュートだ。主に相手DFやGKと1対1になった時に使われるもので、ボールが相手選手の頭上を越えて飛んでいくシーンが印象的だ。
このループシュートは、柔らかいタッチでボールを扱うことはもちろん、相手選手との距離の目測が正確にとれるかどうかというのも、成功の可否を左右する。しかも、相手選手との1対1は思いがけない場面で訪れることもあり、冷静な判断が下せない選手にはこのシュートでゴールを決めることはできない。

伝説の男は鮮やかに!ペレ

サッカーの王様として有名なペレ氏は、キレキレのドリブルだけでなく、強烈なシュート、センスに溢れるパス技術に長ける選手だった。
ループシュートもまた彼が得意とするプレーのひとつ。相手選手との距離、タイミングの測り方は絶妙だった。どんなシーンであっても得点をものにしていくその姿はまさに天才そのもの。彼にしか成し得ないゴールを次々と披露していった。
彼が引退してからすでに多くの年月が過ぎたが、間違いなくサッカー史に残る人物の一人だ。

見た目との違いに絶句!ルート・ファン・ニステルローイ

マンチェスター・ユナイテッドFCやレアル・マドリーCFで活躍したルート・ファン・ニステルローイ氏も、ループシュートが得意だったことで有名だ。
188cmという体格を生かしたプレーはもちろん、常に相手選手との間合いとタイミングを図ったドリブルスキルと高精度のシュートもあわせ持っていた。足元の技術も確かで、足首を柔らかく使ったループシュートを華麗に決めていくことができた。
現役引退後は古巣のPSVアイントホーフェンでユース年代の監督などを務めている。彼の教え子にもループシュートを得意とする選手が現れるかもしれない。

あの選手との違いはここにある?!リオネル・メッシ

リオネル・メッシ選手は、強烈なシュートよりも、ループシュートなどの柔らかく繊細なゴールが得意な選手だ。よく比較されるクリスティアーノ・ロナウド選手は、強烈なミドルシュートなど、メッシ選手よりはパワー系のシュートを得意としている。
メッシ選手は、持ち前のドリブルスキルを活かして相手選手と対峙できるだけでなく、ボールを受けた後にすぐにシュート体勢に移ることができる。動きには一切無駄がなく、ループシュート自体もごく自然だ。そのあまりの自然さは、「あんなに簡単に決めてしまうのか。簡単にやっているように見える」と思ってしまうほどだ。

フランスで輝く逸材!ユリアン・ドラクスラー

ドイツのFCシャルケ04のユース出身で、将来を嘱望されていたのがユリアン・ドラクスラー選手だ。彼は2016-17の冬の移籍でパリ・サンジェルマンFCに移籍した。
移籍後の初ゴールはSCバスティア戦でのループシュートだった。相手のディフェンスラインギリギリに張っていた彼は、味方のバスを受けるや中央を突破。相手DFとGKとをギリギリまで引き付けて華麗にネットを揺らした。なお、この試合はパリ・サンジェルマンFCが7発で快勝している。
元々、ドラクスラー選手は正確なドリブルを持ち味としている選手で、相手選手と対峙する際にも軸がぶれることなくドリブルを続けることができる。その動きが、ループシュートに持ち込むまでのシーンでも有効活用されているようだ。

まとめ

ループシュートは足元を柔らかく使える選手でなくては決めることができない。ただ、シュートテクニック以前の段階、相手選手と対峙する時の間合いやタイミングにも秀でた能力がなくてはならない。 ミドルシュートなどに比べると派手さはないが、ループシュートはサッカーにおける芸術性のすべてが織り込まれていると言っても過言ではない。 これからもスター選手が見せる美しい技に注目しよう。