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【サッカーファン必見】ワールドカップ2018注目ベテラン選手を分析

2017 6/30 12:56dada
ジャンルイージ・ブッフォン選手
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これで見納め?イタリア代表ジャンルイージ・ブッフォン

2018年開催のロシアW杯でのジャンルイージ・ブッフォン選手(以下、敬称略)は、大会開催時には40歳となっている。 GKとはいえ、30代後半で代表とクラブ双方、バリバリの現役生活を送り、40代でW杯に出場するというのは奇跡に近い偉業だ。
これまでに行われてきた2014年のブラジルW杯、2016年のフランスでのEUROでも「ブッフォンはこれが最後ではないのか?」と言われ続けて、ここまできているのだ。 経験に裏打ちされたポジショニングの精度の高さ、反応速度の速さ、クラブでも連携をとっているジョルジュ・キエッリーニ選手らとの守備陣の固さは素晴らしい。ここぞという場面で多くの攻撃をシャットアウトしてきた。
ただ、近年ではジャンルイージ・ドンナルンマ選手(以下、敬称略)が成長を見せ始めており、いよいよ世代交代が近付いていると思われる。おそらく2018年のW杯が世界的なビッグマッチで、彼を観られる最後の機会になるのではないだろうか。

鉄壁の守備陣を形成!ドイツ代表マヌエル・ノイアー

世界最高峰のGKとされるのがマヌエル・ノイアー選手(以下、敬称略)だ。所属するFCバイエルン・ミュンヘン、そしてドイツ代表での活躍には素晴らしいものがある。クラブも代表もドイツ一筋の彼は、ドイツに受け継がれてきた名GKの伝統を確かに受け継いでいる。
反応速度は誰よりも速く、機を見た飛び出しや味方選手らとのパス交換、ロングフィードの技術も一流だ。彼こそ現代サッカーの求めるGKの頂点だろう。
2014年のブラジルW杯では、ドイツ代表が圧巻の強さを見せつけて優勝した。彼らドイツ代表の攻撃陣は軒並み好調であったが、その活躍の裏にはノイアーがいる。ノイアーが後方で盤石の守備とコーチングをこなすからこそ、前線の選手は思い切った攻撃を展開できたのだ。
2018年のロシアW杯では32歳。脂の乗り切ったこのGKは、更なる栄誉を獲得することができるのだろうか。
また、かねてより期待されるバロンドールの獲得にも注目が集まる。GKのバロンドール獲得の前例は1回しかないが、彼がこれからも栄誉を重ねていけば可能性はゼロではないだろう。

ピッチを駆け抜ける快足!オランダ代表アリエン・ロッベン

オランダ代表のアリエン・ロッベン選手(以下、敬称略)は、サッカー界随一のスプリンターだ。
機を見るや一気に加速しサイドを突破、素早くカットインし強烈なミドルシュートをお見舞いする。FKやパスも得意で、同胞のヴェスレイ・スナイデル選手らと華麗な展開は見物だ。
ただ、負傷離脱が多いのが懸念点で、昔から離脱を繰り返し続けている。ロシアW杯の頃には34歳を迎えるため、スピードがどこまで維持できているかという点も心配だ。
オランダ代表は2010年の南アフリカW杯で決勝に出場している強豪だ。この時の屈辱を取り返すためにも、ロッベンにとっては2018年大会が最後のチャンスとなる可能性が高い。オランダ代表にはクインシー・プロメス選手やメンフィス・デパイ選手など、ロッベンの後を追う快足が大勢いる。
ロッベンには彼ら後続を押しのけ、出場を果たしてもらいたいところだ。

ブラジル代表!チアゴ・シウバ

パリ・サンジェルマンFCに所属するブラジル代表、チアゴ・シウバ選手(以下、敬称略)は世界最高峰のDFだ。スライディングやタックルの正確性や空中戦での強さ、そしてゲームを展開する中盤でのオーガナイザーとしての働きも一流だ。何でもこなせるこの天才的なDFに多くの観客が魅了されてきた。どうやら元々はWGやSB、中盤でのプレー経験もあるらしい。
同胞のダビド・ルイス選手(以下、敬称略)と築く鉄壁の壁は、速く強く負けない最強のタッグとなっている。2014年のブラジルW杯でもカリスマ性の高さを発揮し続けた。
彼のセンスはACミラン(以下、ミラン)時代にタッグを組んだ、アレッサンドロ・ネスタ氏に由来するものだ。彼がもっていた守備の正確性や選手としての熱さ、魅力を肌で感じてチアゴ・シウバも成長を続けた。
悲願の母国開催だった2014年大会は辛酸をなめたが、次は黙ってはいないだろう。 味方を鼓舞し続け、闘志あふれる守備で観客を大いに沸かせてくれるはずだ。

絶対に欠かせない黒子!スペイン代表イニエスタ

膠着した2010年の南アフリカW杯決勝。オランダに値千金のゴールをねじ込んだのが、アンドレス・イニエスタ選手(以下、敬称略)だった。
中盤ボールを繋ぐと、味方選手らのパス交換を引き出しながら自身は前線へ疾走。
前に送られてきたボールを軽いタッチで浮かせて、そのままゴールネットへ沈めた。この劇的ゴールは間違いなくサッカー史に残る名場面となった。
所属FCバルセロナ(以下、バルセロナ)では、MSNが前線を躍動し、イニエスタは黒子役を買って出ている。スペイン代表でもポゼッションサッカーを担う第一人者で、独善的になることなく常に冷静にボールを回し続けている。クラブと代表双方で替えの利かないイニエスタは、宝とも呼べる存在だ。
特にシャビ・エルナンデス選手の後を引き継いでからは、そのカリスマ性は一段と高まっている。
2018年のロシアW杯でもイニエスタは着実に仕事をこなし、ゴールへと迫っていくだろう。もしかすると、また南アフリカの時のような劇的ゴールを生み出すかもしれない。

批判が集まるカリスマ!日本代表のエース、本田圭佑

日本代表で活躍する本田圭佑(以下、敬称略)は代表戦に招集される度に批判が集まっている。 所属するミランでの出場機会が限られており、「クラブで成績を残していないのに、なぜ代表に呼ぶんだ?」という意見が多いのだ。
ただ、本田のキープ力と創造性のあるパスは代表には欠かせないアクセントだ。彼の放つカリスマ性は相手への牽制にもなっており、世界を相手にしていくのであればこれからも招集されるべき選手だろう。 大一番での勝負強さも一流だ。
本田はロシアW杯が開催直前には31歳になる。
これからの本田のキャリアは神のみぞ知るところだが、ロシアW杯が本田のキャリアのターニングポイントになることは確かだろう。かねてより噂されているリーガ・エスパニョーラやプレミアリーグ、MLSへの挑戦も視野に入れているかもしれない。
批判をはねのけ、今後に繋がる活躍に期待したい。