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サッカー王国では女子サッカーも注目!中部の女子サッカーの強豪校紹介します

2017 4/11 15:24芝田カズヤ
サッカー
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出典 sarayuth3390/Shutterstock.com

日本のサッカーにおいては近年男子だけでなく、女子も注目されつつあります。代表の試合が中継されることも増えましたし、高校の全国大会も中継されるようになりました。そこで今回は女子高校サッカーに注目しその中でも東海、北信越からなる中部地方の強豪校を紹介したいと思います。

東海地方の名門!藤枝順心高校

最初に紹介するのは静岡県藤枝市にある藤枝順心高校です。よく静岡県はサッカー王国と呼ばれますが、藤枝市も男子では日本代表の長谷部誠選手の出身校で藤枝東高校があるなど、サッカー王国を支える地だと言えます。今回紹介する藤枝順心も、藤枝だけでなく日本を代表する女子高校サッカーの強豪です。 これまでに高校選手権2回、インターハイ1回の優勝経験を持ち、OGに多くのなでしこリーガーがいます。
そんな藤枝の強さの背景には、高校だけでない組織の存在があります。藤枝順心には下部組織的な位置づけで中学生年代のクラブチームである「藤枝順心SCジュニアユース」があり、さらにその下に小学生年代のジュニアチームが、そして幼児~小3までを対象としたスクールがあります。このような藤枝順心の組織出身者が、毎年何人か高校のサッカー部に入部するそうです。小さい頃からサッカーに取り組む環境が一貫してあるということが、強い藤枝順心を生み出しているのかもしれません。

プロチームとの連携関係がチームを強くする!開志学園JSC

続いて紹介するのは、新潟県北蒲原郡にある開志学園JSCです。開志学園は他の高校と少し違い、通信制・単位制の高校で、Jリーグ所属のアルビレックス新潟と連携し、下部組織的な位置づけになっています。チームはJAPANサッカーカレッジ高等部として、選手は午前、午後ともにサッカーの練習をすることができます。また同じくアルビレックスと連携して、なでしこリーグに参戦しているJAPANサッカーカレッジ(専門学校)のレディースチームの一員として、なでしこリーグに出場することもできます。
施設もアルビレッジという天然芝グラウンド4面、人工芝グラウンド2面を有する他、トレーニングルームにシャワールーム、専用バスなど、高校生でありながらプロ並みの環境でサッカーに専念することができます。
通信制・単位制の高校ということもあり、サッカーの試合も単位になります。そのため、高校の3年間を120%の力でサッカーに取り組むことができます。 また、卒業後もJAPANサッカーカレッジや大学などに進学して選手を続けることができるなど、サッカーのキャリアを形成するという点においても充実していると言えます。

小学生から大学までのピラミッド組織!磐田東高校

最後に紹介するのは、静岡県磐田市にある磐田東高校です。磐田東の女子サッカー部は、これまでに高校選手権に5度の出場しており、東海地方を代表する強豪チームの1つと言えます。
磐田東の特徴はなでしこリーグに所属する静岡産業大学磐田ボニータを頂点に磐田東高校、ジュビロ磐田レディースU-15、U-12というピラミッド型の組織を形成しているということ。下部組織出身者が上のカテゴリーのチームでプレーするという形ができていて、各チーム間での連携が可能になります。磐田東高校に関していうと、トップであるボニータの監督がチームのコーチとして関わっているほか、練習試合なども行うことができます。同じピラミッドの中に上級チームがあるということで、選手はサッカーを続けていきやすいほか、組織全体で一貫した指導が可能となり、各年代間でのプレースタイルのバラつきを最小限にすることもできます。 このような組織としての特徴を磐田東高校は持っているのです。

まとめ

ここまで東海、北信越を含む中部地方の女子高校サッカー強豪校を紹介してきました。今回紹介したチームはいずれも高校だけでなく、ピラミッド型の組織を持っているチームでした。女子サッカーチームは男子に比べてまだまだ少なく、小学校から中学、中学から高校と環境が変わる際にサッカーをやめる選手も少なくありません。
このような一貫したチーム組織の存在は女子選手の強化・普及において非常に重要なものとなるのではないでしょうか。