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U-20ワールドカップを経て日本代表へ!世界を経験した女子選手とは

2017 3/22 18:27芝田カズヤ
サッカーボール,ⒸSPAIA
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育成年代の集大成になるU-20ワールドカップ、女子では2002年から2年ごとに行われている。この大会を経て日本代表となっていく選手は多く、重要な大会と位置付けられている。そんなU-20ワールドカップを戦い、なでしこジャパンへと進んだ選手を大会ごとに紹介したい。

U-20日本代表とは?

通常代表チームというと、女子は全世代の選手から構成されるなでしこジャパンのことを想像すると思う。なでしこジャパンは、ワールドカップやオリンピックなどの国際大会を戦う。
それに対して20歳以下の選手から構成されるのがU-20日本代表で、このチームが出場する国際大会がU-20ワールドカップだ。20歳ということで、プロ選手もいれば大学生や高校生など様々なカテゴリーの選手から構成されている。
まだまだ成長途中の年代でもあるので、U-20ワールドカップのような国際大会を経験することが、その後の選手の成長に大きく関わる可能性もあるので、日本サッカーにとっても大切な年代の1つだということができる。

2008年大会 チリ

2008年のこの大会よりワールドカップの名称が用いられるようになっている。(それ以前はU-20/U-19世界選手権)。日本はアジア予選を2位で突破し、3大会ぶりに本大会へと駒を進めていた。本大会では、予選グループリーグを1位で突破するが、その後の決勝トーナメントで敗れベスト8で敗退している。
この日本代表には、すでにフル代表にも選出されていた宇津木瑠美選手や、同じく高校生ながらすでに代表経験を持っていた熊谷紗希選手、日本サッカーのエリート養成機関であるJFAアカデミー福島の1期生の山根恵里奈選手など、のちの日本代表主力級の選手たちが名前を連ねていた。

2012年大会 日本

2012年大会はもともとウズベキスタンでの開催予定だったが、施設などの不備により急遽日本での開催となった。それに伴い日本は開催国枠での出場となった。
ホームということもあって、日本は予選リーグを1位で突破すると準々決勝では韓国に3-1で勝利準決勝に進出すが、女子サッカーの強豪ドイツに0-3で破れる。その後3位決定戦でナイジェリアを2-1で下し、U-20ワールドカップで最高成績となる3位に輝いた。
この大会にも、のちのなでしこジャパンの選手が選ばれていて、例えば、猶本光選手は2017年1月に行われたなでしこジャパンのトレーニング合宿に選出されている。その後の国際大会のメンバーからは外れたものの、今後のなでしこジャパンの中心になることが期待される選手の1人だ。また、横山久美選手は2015年になでしこジャパンに初招集され、代表初試合初得点を記録している。
さらになでしこリーグでも2部のチームで25試合35得点という1試合1点以上のハイペースで得点を量産し、得点王に輝いていて、なでしこジャパンのエースストライカーとなることが期待される。

2016年大会 パプアニューギニア

前回大会の出場を逃している日本にとっては、2大会ぶりとなるU-20ワールドカップは南太平洋のパプアニューギニアでの開催だった。 この大会での日本は予選グループリーグを1位で突破すると、準々決勝ではブラジルを撃破し準決勝へと進む。しかし、再び準決勝の壁に阻まれフランスに1-2で敗れ、3位決定戦でアメリカに勝利し、過去最高タイの3位という結果で終わる。
2016年大会のメンバーからは早くも、北川ひかる選手、平尾知佳選手、長谷川唯選手、籾木結花選手の4名が2017年の国際親善試合アルガルベカップのメンバーとしてなでしこジャパンに選ばれている。

U-20からなでしこジャパンへ

男子は、U-20日本代表の先にはオリンピックを戦うU-23日本代表があるが、女子のオリンピックはフル代表で戦うため、U-20の先にはフル代表のなでしこジャパンしかない。先ほど紹介した2016年大会のメンバーのように、大会後に活躍が評価されることによって、なでしこジャパンへとつながる。
現在の主力メンバーを見てみても、先ほど紹介した熊谷選手や山根選手、横山選手などU-20ワールドカップで国際舞台を経験している選手が多くう。なでしこジャパンの必須条件ではもちろんないが、若いうちから世界を相手に戦うことができる機会を持つということは、選手にとってその後のキャリアを築く上でも非常に重要なものになるのだ。

まとめ

ここまでU-20ワールドカップを経験し、なでしこジャパンへと進んでいった選手を紹介してきた。U-20を経験することで選手は一回り以上成長するのか、その後なでしこジャパンに選ばれるケースが多くみられる。ぜひ、将来のなでしこジャパンになるかもしれない選手たちの集まりU-20日本代表にも注目してほしい。