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サッカーで背番号6番を背負う意味とは?

2016 7/31 18:20
サッカー
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ブラジルではサイドバックが主流

ブラジル代表では4-4-2のフォーメーションが主流で、背番号はポジションごとに固定されている。そのため、ほとんどの場合サイドバックの選手が付けている。

ブラジル代表のサイドバックといえば、超攻撃サイドバックとしてチャンスを作り出すだけでなく、ゴールを数多く奪い取るロベルト・カルロスが思い浮かぶ。1997年にワールドカップのプレ大会として行われたトゥルノワ・ド・フランスのフランス戦で放ったフリーキックは今でも伝説となっている。

ヨーロッパでは屈強なセンターバックのイメージ

ヨーロッパではセンターバック、特に守備のスペシャリストとも言える名選手が背番号6を付けることが多い。その代表格がイタリアで活躍していたフランコ・バレージだ。

クレバーで確実にピンチの芽を摘むプレイで、ACミランの黄金期を支えた。その功績を讃えられ、クラブの名誉副会長職に就任するとともに背番号6は永久欠番となっている。

現代サッカーではボランチが付ける

現代サッカーにおいての背番号6は、ボランチやアンカーと呼ばれるポジションの選手が付けることが多い。チャンスの芽を積みながらも攻撃時には積極的に参加し、ミドルレンジのパスで攻撃を構築する。

その代表的な選手が日本代表の遠藤航(浦和レッズ)で、ボランチだけでなくセンターバックもこなせる器用さが魅力的な選手だ。このセンターバックをこなせるというのが、現代サッカーにおける背番号6のキーワードであり、マルチな才能を求められるポジションの選手が付ける印象が強くなっている。

最強の6番。シャビ・エルナンデス

近年における最強の背番号6の選手はシャビ・エルナンデスだ。長くバルセロナの中盤を支えた選手で、スペイン代表としても多くのタイトルを獲得してきた。

派手さはないが的確なパスワークと思いもつかないプレイで多くのファンを獲得し、発言にも注目が集まった。また、1999年のワールドユース決勝で日本にとって大きな壁となったことは有名な話。現在はカタールのアル・サッドでプレイしており、当然背番号は6を付けている。

時代や国によって背番号6の持つ意味は違うが、「縁の下の力持ち」的な役割の選手が付けていることが多い。