「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

サッカー選手として成長するために!成長痛のケア方法紹介

2017 1/30 12:29
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Andrey_Popov/ Shutterstock, Inc.

小学校高学年?中学、高校にかけて起こる成長痛。 選手にとっては痛みでプレーすることができないのは歯がゆいかもしれませんが、成長痛をうまくケアすれば、それまで以上に選手として成長することができます。 今回は成長痛とうまく付き合うためのケア方法を紹介します。

成長痛とは?

成長痛とは、その名の通り、成長期を迎えている子供に起こる膝の痛みです。具体的な症状を説明すると、膝にある脛骨という骨が出っ張ってしまい、痛みのある骨軟骨炎というものになります。
成長痛は別名「オスグッド・シュラッター病」とも呼ばれていますが、オスグッドという言葉を聞いたことのある方もいるかもしれませんね。
成長痛がよく見られるのが、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、膝の屈伸やジャンプをすることが多いスポーツの選手で、時期としては体の大きくなる小学生?中学生、高校生頃が多くなります。

成長痛の原因

「成長痛は体が成長しているサインだから仕方ないことだ」という考えは間違いです。すべての子供が成長痛になるわけではないので、成長痛が発症するのには原因があります。成長痛になる一番の原因は、太ももの前側の筋肉に負荷がかかりすぎることによるものと言われています。
もう少しわかりやすく言うと、「運動のしすぎ」「ストレッチ不足」などが主な原因となっているようです。ただでさえ筋肉量が少なく、体がまだできあがっていない状態の子供なのに、運動をしすぎることで、本人の体の許容量以上の負荷を筋肉にかけてしまいます。そのような負荷の積み重ねが成長痛へとつながります。
また、練習前、練習後、就寝前などのストレッチも重要ですが、面倒臭がってやらない子供も多いです。練習前にしっかりと体をほぐし、ベストな状態で練習に臨む、練習後は疲れた体を休ませるように疲れた部位のストレッチを行う、就寝前にその日の疲れを次の日に残さないようにストレッチを行う、といったことが実は成長痛の発生を防いでくれるのです。成長痛は急に起こるものではなく、日頃からの積み重ねで発症することを覚えておいてください。

とにかく安静に

成長痛が発症した時の対処法は、とにかく安静にすることです。予防策としてストレッチを紹介しましたが、成長痛が始まってからではストレッチが逆効果になる場合もあります。
成長痛は膝の痛みを伴うものです。屈伸などのストレッチをすることは、膝への負担をかけることになるので、痛みがある時にはおすすめできません。怪我をしたらまずストレッチで体を伸ばすという認識を持っている人は多いと思いますが、痛みのある場所を無理に伸ばすと痛みが増してしまう場合もあるので注意が必要です。
成長期の子供は体の代謝が良いので、安静にしておくだけで痛みがなくなる場合もあります。痛みが出たら無理をせず、安静にして体を休ませましょう。

成長痛の時は焦らない

成長痛になり、プレーができなくなると、多くの選手はきっと焦ると思います。しかし、ここで焦りすぎて痛みが引く前にプレーを再開すると、さらに痛みが増すだけでなく、痛みから満足のいくプレーができず、もっと焦るという悪循環に陥りかねません。
痛みは体のサインなので、痛みが出た時はまず安静にしましょう。そして、安静にしている時に、それまでの自分を振り返ってみましょう。練習をしすぎていませんでしたか?ストレッチなどのケアをサボっていませんでしたか?そういった自分を振り返る機会を持つだけでも、復帰後に大きく影響を与えてくれるはずです。
また、練習を見学することも、客観的にチームを見るいい機会になります。成長痛になったからといって焦らず、成長痛になったからこそできることを探してみてください。

指導者や親がコントロールしてあげることが大事

そうは言っても、やはり若い選手はやる気に満ち溢れていて、多少の痛みなら無理をしてプレーをしてしまうかもしれません。痛くないと嘘をついて練習に参加するかもしれません。そのような時は、指導者や保護者といった周りの大人が声をかけてあげることが大切です。
無理してプレーするとどうなってしまうのか、焦ってプレーしてもいい結果は得られないことなど、サッカーが大好きで熱中しすぎるあまり周りが見えなくなっている選手に、さらに発破をかけるのではなく、制止することが大切です。

まとめ

ここまで、成長痛の原因とケア方法、その付き合い方について紹介してきました。 成長痛は日頃のケアによって防ぐことができるものです。また、痛みが出たら無理をせず、安静にすることも選手としての役割です。 自分の体を大切にしてプレーに励んでください。