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サッカー選手の生命線!膝のケア方法を学ぶ

2017 1/20 10:11
サッカー 膝
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Photo by melis/Shutterstock.com

サッカー選手と膝の関係をご存知ですか? 膝はサッカー選手にとって生命線となる非常に重要な体の部位のひとつです。一方で膝の怪我はサッカーにつきものです。 今回はサッカー選手と膝の関係を説明し、怪我をしないためにできる取り組みを紹介します。

サッカー選手と膝

サッカー選手にとって膝はプレーをする上で非常に重要な部位です。キックはもちろんのこと、ドリブルやダッシュ、ストップ、ジャンプ、切り返し、方向転換など、あらゆる場面において足を使うサッカーにおいて、膝はそれらのプレーを支える屋台骨と言っても過言ではありません。
そんな膝は、一度怪我をすると数ヶ月、場合によっては1年以上のリハビリが必要になるケースもあり、サッカー選手にとっては怪我をしないように気をつけたい部位です。

膝の怪我は選手生命に関わる

膝の怪我は選手にとって深刻なものです。たとえば、ドイツ・ブンデスリーガのシャルケに所属する内田篤人選手は、膝の怪我によって1年以上試合に出場しておらず、復帰に向けてリハビリを続けています。また、膝の怪我によって現役を引退した選手も多く存在します。Jリーグでも活躍した元韓国代表のパク・チソン氏は、膝の調子が悪くプレーに影響を及ぼすことから現役引退を決めました。
このように、膝を怪我するということは、長い期間のリハビリを要するだけでなく、リハビリ後もプレーへの影響があるなど、選手生命を左右しかねません。

主な膝の怪我

では、サッカー選手に起きやすい膝の怪我とはどのようなものなのでしょうか?ここでは代表的な怪我を2つ紹介します。
1つ目は前十字靭帯損傷です。前十字靭帯は膝関節の中にある太ももの骨とすねの骨を結ぶ靭帯で、膝のバランスが崩れないようにするためのストッパーとしての役割を果たします。前十字靭帯の損傷は、コンタクトなどで膝が自分の動かしたい方向とは逆に動かされた時や、ジャンプなどで着地して膝が大きく曲がった時に起きやすいそうです。サッカーではヘディングなどのジャンプ動作のほか、急な方向転換やストップ動作などの動きが当てはまります。
2つ目は内側側副靭帯損傷です。内側側副靭帯は反対側にある外側側副靭帯とセットになっている靭帯です。前十字靭帯と同様に太ももの骨とすねの骨を結ぶ靭帯で、膝が外を向いたりする際に、動きすぎないようにバランスをとる役割を果たします。タックルなど相手選手との接触などで足が内側を向きすぎたりすると損傷する恐れがあります。サッカーではインサイドキックやトラップ、シュートのブロックなど、足の内側を使用する機会がたくさんあるので、サッカー選手にとっては職業病のようになっている部分もあります。

膝を怪我する原因

膝を怪我する原因はさまざまです。先ほど紹介したように、プレーによるものや、相手選手との接触によるものなどもありますが、それだけではありません。
サッカーに関して言えば、プレーするピッチの状態は膝に影響を与えます。たとえば、硬い地面のピッチでプレーをすると、膝にかかる衝撃は大きくなりますし、摩擦の大きいグラウンド(滑りやすいグラウンド)で急に止まろうとする時にも膝に大きな負荷がかかります。
また、膝に限らず、すべての部位の怪我にも関わることですが、ウォーミングアップ不足や練習のしすぎも怪我の原因となります。プレーをする前にはしっかりとウォーミングアップをして関節や筋肉を動きやすい状態にし、練習後にはクールダウンを行って体の疲れを軽減させるなどの取り組みを行うことが重要になります。

怪我をしないために

怪我をしないためには、先に紹介したようなウォーミングアップ、クールダウンを行うほか、土のグラウンドで練習する際には地面をならしてから練習を行う、グラウンド・コンディションが悪い時にはグラウンドを使用しないなど、自分たちで意識して取り組むことが大切です。
また、睡眠不足や休息不足、偏った食生活なども、長い目で見ると怪我につながる可能性が十分あります。日頃からしっかりと自分の体の管理ができるようにしましょう。
膝が気になる時には練習をしないことも、ひとつの選択肢として持つべきですし、サポーターなどの補助具を使用するのもありです。
さらに、怪我を防ぐという意味では、指導者が練習の量をコントロールすることや、練習を休みやすい雰囲気を作っていくことも大切です。怪我を防ぐ絶対的な方法はありませんが、日頃の細かい部分から注意してサッカーに取り組むことが怪我の防止につながります。

まとめ

ここまで、サッカー選手と膝の関係について紹介してきました。 膝の怪我は怖いものです。しかし、ある程度は自分の努力次第で防げるものです。 サッカー選手は、体の管理も取り組まなければならない大切なことなので、日頃から意識してみてください。