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男子団体にも復活の兆し!2017-2018シーズン、スキージャンプワールドカップ

2017 12/11 14:28hiiragi
スキージャンプ
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スキージャンプワールドカップで圧倒的な強さを誇る日本女子選手

国際スキー連盟が主催するスキージャンプワールドカップは、男子が1979-1980シーズンから、女子は2011-2012シーズンから始まった。競技は個人戦と団体戦で争われ、試合毎に付与されるポイントのシーズンを通した合計で、年間総合優勝を競う。

2017-2018シーズンは、男子が2017年11月18日を皮切りに31試合、女子は12月1日から19試合が予定されている。
女子では日本が圧倒的な強さを見せ、過去6シーズン中総合優勝4回、準優勝2回、3位に2回入っており、2016-2017シーズンは、優勝・高梨沙羅選手、準優勝・伊藤有希選手とワンツーフィニッシュを飾った。

世界ナンバーワンの女性スキージャンパー高梨沙羅

高梨沙羅選手は、日本が誇る世界ナンバーワンの女性スキージャンパーだ。1996年北海道で生まれて、8歳の時からジャンプを始めた。
2011年コンチネンタルカップで女子選手史上最年少優勝、2012年ユースオリンピック金メダルと実績を残し、2012年3月、ワールドカップで初優勝を飾った。以降の活躍は凄まじく、2012-2013シーズンのワールドカップでは優勝8回で総合優勝に輝き、2013-2014シーズンでは18戦中優勝15回、準優勝2回、3位が1回の成績で総合2連覇を遂げている。

しかし、金メダル確実と思われた2014年ソチオリンピックではまさかの4位に終わり、1発勝負の難しさも経験した。
ワールドカップでは2015-2016シーズンから総合2連勝中、通算勝ち星も53勝まで伸ばし2017-2018シーズンに臨んでいる。

目標はオリンピックとワールドカップ総合優勝、伊藤有希

伊藤有希選手は1994年生まれ、北海道出身の女子スキージャンパーだ。父親のコーチのもと4歳からジャンプを始めた。2006年になると、全日本ジュニアサマージャンプ大会で上位入賞の常連となり、将来のオリンピックでの優勝を夢見て練習に励んだ。2014年ソチオリンピックで女子ジャンプが正式種目となって出場したが、7位に終わっている。

ワールドカップでは2016-2017シーズンの札幌大会で初優勝に輝き、シーズン5勝を挙げて総合2位に入った。2017-2018シーズンは、念願のオリンピック優勝と、ワールドカップ総合優勝を目指して競技に臨む。

念願のワールドカップ初優勝、小林潤志郎

小林潤志郎選手は1991年生まれ、岩手県八幡平市から東海大学に進み、2014年から雪印メグミルクスキー部に所属している。高校時代は複合選手だったが、ジャンプには定評があり、高校1年生のインターハイではジャンプで優勝している。大学に入るとジャンプに絞り、2011-2012シーズンワールドカップメンバーに選ばれた。

以降ワールドカップに出場はするものの、フル参戦したシーズンは少なく最高位も13位だった。しかし、2017-2018シーズンは夏のグランプリ白馬大会で2連勝を飾ると、11月19日に行われたワールドカップ個人戦初戦で、日本人選手では3季振りとなる優勝に輝いた。

男子団体戦復活のカギを握るジャンプ界のホープ小林陵侑

小林陵侑選手は1996年生まれ、岩手県の盛岡中央高等学校を卒業して、2015年土屋ホームに入社、チーム土屋のメンバーとしてワールドカップを転戦している。本格的にジャンプを始めたのが小学1年生で、2012年の全日本中学校スキー大会では、史上2人目のジャンプと複合で優勝した。

ワールドカップには2016年1月に初参戦を果たし、7位に入賞している。2016-2017シーズンはフル参戦で戦ったが、優勝はまだない。11月25日に行われた2017-2018シーズンワールドカップ団体戦では、4人のメンバーに入り銅メダルに輝いた。
これで、停滞気味だったジャンプ団体戦にも望みが出てきた。 個人戦初優勝の小林潤志郎選手は実兄。今回の団体戦では同じメンバーとして表彰台に上がった。やがて、個人戦で同じ表彰台に上がる日が来るかもしれない。