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リーチマイケル「小さい者でも勝てる」ラグビーW杯へ日本代表主将が語る

2019 1/1 06:00四家秀治
リーチマイケル,ⒸSPAIA
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世界一トランディションの速いチームに

―W杯に向けて、どのようにチームを作っていきたいですか?

チームのスタンダードは4年前より上がっています。そして、コーチから言われるままにやるのではなく自分たちで考えてプレーについて指摘し合ってやるようになってきています。

HCがジェイミー・ジョセフに代わってからキックを使う攻撃が多かったですが、もっとボールを持ってアタックするオプションを増やしたいとも思っていて、それはオフェンスコーチのトニー・ブラウンとも話し合っています。

そして、昨秋のニュージーランド、イングランドとのテストマッチでも感じましたが、動き出しの速さ、トランディション(攻守の切り替え)の速さですね。判断力、予測が大事。相手の目の動きなどからもっと早く察知できるようになることです。

もう少しのところまで来ていると思うのですが、これはいくらトレーニングしても身に着けられるものではありません。それがチームとして一番大事で一番の課題です。それからタックル後、すぐ起きることなど、以前から言っているようにとにかくトランディションの速さは世界一にしないといけないです。

リーチマイケル,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

―第三次トレーニングスコッドも発表されました

真壁伸弥、立川理道など長く一緒にやってきたメンバーの名前がないのは寂しいですが、まだチャンスはあると思います。発表されたメンバーでサンウルブズも含め、一つのスタンダードを作り上げていきたいです。

―現在の日本代表メンバーで相談しやすい選手はいますか?

う~ん。困ったときは前回W杯代表のメンバーだった廣瀬俊朗さんに連絡しています(笑)

―パシフィック・ネーションズカップで7月から8月にかけてフィジー、トンガ、アメリカと、そして9月6日には2015年W杯以来、南アフリカとの4年ぶりの対戦も決まりましたが、W杯前のこの日程についてはどうでしょう?

W杯直前に南アフリカとできるのはいい準備になると思います。この試合で自信をつけて本番に臨みたいです。W杯直前だからけがをしないように気をつけて、などと考えては絶対だめです。

パシフィック・ネーションズカップの1試合目、フィジー戦は震災で大変な被害にあった釜石でやります。スポーツの良さは観ている人に勇気を与えることだと思っているので、今まで分が悪いフィジーが相手ですが、勇気を与えるような試合をしたいです。

目標はベスト8ではない

―W杯予選プールの戦い方は?

具体的なものはまだないです。開幕戦の相手であるロシアについては、昨年11月に大苦戦しているので、大事だと思います。11月の戦いでは「本番ではボーナスポイントを取って勝つ相手だから」ぐらいの気持ちが僕自身にもあったと反省しています。

そういった緩みはチーム内にもありました。ロシアと戦う前に「勝てるだろう」というような気持ちを選手の誰もが持ってはいけないことを経験できました。本番ではロシア戦の前に、誰もが「勝てるだろうなどというような気持ちになっていないこと」が大事だと思います。

2戦目のアイルランドは、はっきりいってW杯優勝を目指せるぐらい強いですし、3戦目のサモアは大きくてパワーがある。4戦目のスコットランドももちろんアイルランドと同じように強いチーム、BKも大きいです。

一つ特徴的なのが、4チームとも、大きくてパワーでくるというようにタイプが似ていますので、対策は立てやすいということがいえると思います。日程的にも試合の間隔は空いていて助かります。W杯ベスト8進出が目標とよく言われますが、僕自身としては「ベスト8が目標」という表現は好きではなくて試合は一つ一つ全部勝っていきたいと思っています。

―最後に、W杯を通じて日本の子供たちに伝えたいことがあれば

小さい者でも大きい者に勝てる、そんな姿を見せたいですし、それを見て学んでほしい。

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