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女子ラグビーの関西地方におけるチーム状況、勢力図などを解説

2017 7/10 10:01kinsky
ラグビーボール
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出典 Starikov Pavel/Shutterstock.com

関西は元々ラグビーが盛んな地域です。女子のラグビーも同様で、高校のラグビー部から大学、社会人クラブまでが数多く存在します。そこで、関西における女子ラグビー状況について5つのチームを抜粋し解説します。

大阪の追手門学院高校には全国レベルの女子ラグビー部あり

全国的に高校で女子ラグビー部がある学校はまだ少ない状況ですが、大阪府茨木市の追手門学院高校女子ラグビー部は2012年に創部されました。元日本代表の後藤翔太監督の下でメキメキと実力を付け、2016年には創部4年目にして全国高校選抜セブンズに出場を果たしました。
また、同年4月に行われた「サニックスワールドラグビーユース交流大会」ではニュージーランドのハミルトンガールズハイスクールと全国高校選抜大会優勝チームの島根・石見智翠館に勝利し、レベルの高さを証明しました。

追手門学院大学は7人制の大会で数々の優勝を飾っている強豪

追手門学院高校女子ラグビー部と同じく後藤翔太監督が指導しているのが追手門学院大学体育会女子ラグビー部です。2016年3月20日、名古屋市の瑞穂公園ラグビー場で開催された「Japan Women’s Sevens 2016」で見事優勝を飾り、さらに同年5月に行われた「第2回大学女子7人制ラグビー交流大会」では、前年優勝の立正大・東京学芸大合同チームに28対5で圧勝して優勝しました。
長いパスやキックを多用してボールを大きく動かすのがチームの特徴で、今年も女子ラグビー界に追手門旋風が吹き荒れそうです。

京都ジョイナスは、将来国体代表入りを目指す人材を育成

「京都ジョイナス」は中学生から社会人までの女性が所属しているラグビーのクラブチームです。同チームは7人制の国体京都代表となれるプレーヤーを育成するのが当面の目標で、随時トライアウトを行うなど門戸を開いています。2016年には茨城県水戸市で行われた「太陽カップ」に初出場し、3戦行い1勝を上げました。
また、中学生のメンバーは京都市内で練習を重ね、関西圏に遠征試合に出かけるなどで実力を付けており、女子ラグビー部がある高校・大学への進学を目指しています。

「神戸RYUKA」は大学女子ラグビー界をリードする存在

兵庫県神戸市の流通科学大学には女子ラグビー部があります。2012年10月に創部され、7人制と15人制の両方の大会にチャレンジしています。チーム名は「神戸RYUKA」で、15人制大会では「関西大会」「全国選手権大会」「ピンクリボン大会」などに参加。また7人制では「フィーオーレ大会」「Japan Woman's Sevens大会」などに参加しています。
2016年12月には7人制の普及を目的として、神戸RYUKAが主催する「Ryuka女子ラグビーセブンズシリーズ」を企画実施。6団体9チームが参加しました。

Rugirl-7WESTは五輪を目指す選手の人材発掘と育成を実施

「Rugirl-7」は7人制女子ラグビーの強化と、オリンピックなど国際大会への出場を目指す中学生以上の女性を対象にしたラグビー組織です。本部は東京にあり、Rugirl-7(関東)の他に姉妹チームの「Rugirl-7WEST」(関西)があります。メンバーには将来有望な中学生や高校生がいて、将来の日本代表入りを目指して練習に励んでいます。
また、7人制の日本代表候補になっている選手も所属しており、数か月に一度はトライアウトを行い、将来の女子ラグビー界を担う人材の発掘に力を入れています。

まとめ

関西における女子ラグビーチームについてまとめました。中高生、大学から社会人チームまで多様で、実際にそこから日本代表メンバーになるまで育った選手が存在します。東京五輪を控えて、どんな選手が羽ばたいて行くのか楽しみです。