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ラグビー観戦を楽しむために知っておきたい5つのこと

2016 10/17 10:21
ラグビー
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Photo by Mai Groves / Shutterstock.com

ラグビーファン初心者へもっと楽しくラグビー観戦をするために、簡単なルールなどを紹介します。

ラグビーのルール 簡単に説明します

ラグビー観戦を、より楽しむために試合の流れやルールを簡単に説明します。
まず、ラグビーは100m×70m以内の範囲で、15人ずつで敵と味方が、争う陣取り合戦です。相手の陣地の一番奥のエリア(インゴール)にボールをトライ(ボールを地面につける)するか、ボールを蹴ってH型のポールの間を通過させると得点になります。
選手はボールより前に出てプレーをすることは出来ません。また、ボールを前に投げることが出来ません。楕円形のボールを横に横にパスして、繋げていくのです。卑怯なプレーや危険なプレーは厳格に禁じられていますが、反面タックルなどで身体全体を使い、相手ゴールを目指し、前に前に進んでいく競技です。

ラグビーの得点方法は?

ラグビーで得点になるのには、4つの方法があります。
一つ目、まず「トライ」で5点。相手の陣地の最深部(インゴール)にボールを地面につけることです。
二つ目、ゴール(コンバージョン)で2点。トライが決まった後に、ボールを蹴りHポールの間その上空の空間をボールが通過することです。
三つ目、ペナルティゴールで3点。反則によりペナルティキックを得て、ボールを蹴りゴールします。
四つ目、ドロップゴールで3点。一度地面にボールをバウンドさせてから、ボールを蹴りゴールします。

先のワールドカップの南アフリカ戦の最後に、ベンチからはゴールの指示(引き分け狙い)があったものの、選手たちが強い気持ちでトライを選択し、見事に大金星を挙げたシーンは感動的でしたね。

ラグビーの主な反則行為は?

ラグビーならではの、特殊な反則もありますので紹介します。
大きく分けて3つあるのですが、まず1つめは「ノックオン」ボールを前に落とすこと、「スローフォワード」ボールを前に投げること、「アクシデンタルオフサイド」前にいる味方に偶然接触することです。これらがあると、相手チームのスクラムで試合が続行されます。
2つ目は、オフサイド(ボールより前に出てプレー出来ない、決められているオフサイドラインを守らないなど)、ハイタックル(胸より上へのタックル)といったラグビーの精神に反する行為、または危険な行為です。反則を受けたチームにはペナルティキックが与えられ、自由にゴールやタッチキックを狙うことができます。更に重大な暴力行為や故意反則した場合はイエローカードやレッドカードで退場になります。
そして3番目ですが、試合の中で不公平が生じるような行為、スクラムで真っ直ぐボールを投げ入れなかったり、ラインアウト(タッチラインでゲームを再開した時に両チームが同じ人数で並んで真ん中にボールを投げ入れる)で人数を合わせなかった場合は、フリーキックで試合が再開されます。

ラグビーの主なポジションは?

15人もの選手が入り乱れるラグビーですが、それぞれのポジションがその役割を果たします。
大きく分けるとゴール近くで体を張るフォワード(FW)と後方でゲームを組み立て引っ張るバックス(BK)です。
サッカーなど他のスポーツとは異なり、ラグビーのFWは前線で、体を張ってチームを力強く支えます。背番号1,2,3の選手はフロントローと呼ばれスクラムで最前列に位置し、最も力持ちのパワー系。4、5番の2列目に位置するセカンドローがスクラムを押しこみ、6,7,8番のバックローが後方でスクラムを支えます。
一方のBKは、トライをしたり、ゴールを決めたりと得点争いをします。9番のスクラムハーフ(SH)は密集戦が多く小さくて俊敏な選手、10番のスタンドオフ(SO)はキックやランで攻め方を決めるいわば司令塔、グランド中央で周囲とコミュニケ―ションをとりながらプレーする12,13番のセンター、スリークウォーターバック、そして11、14番のウイング、15番のフルバックはグランドの端からボールを持ってダッシュする脚力のあるポジションです。

ラグビーの試合中によく聞く用語

  • キックオフ・・・試合開始時にトスに勝ったチームのキャプテンの選択により、中央ラインで相手チームにボールを蹴り込むこと。
  • スクラム・・・FWの8人が一塊になって相手と押し合いながら、ボールを足で後方に押し出すこと。反則の試合再開時に行う。
  • ラインアウト・・・ボールがグラウンドの外に出た時に、両チームが1列に並び中央にボールを投げ入れ、奪い合うこと。
  • タックル・・・相手の攻撃を止めるために、相手の胸から下へ自分の体を当てて相手を倒すこと。
  • ラック・・・タックルの時に地面にこぼれたボールをとるために体を組み、足で押し込んだり掻き出したりすること。
  • モール・・・ボールを手にも持って立ったまま、3人以上で塊になって押し合うこと。


ラグビーの試合中にもよく聞く用語です。意味がわかるとより試合観戦が楽しくなりますので、参考にしてください。

まとめ

前に進んでトライ(ゴール)を目指すのに、前にパスしてはいけない…不思議な競技ですね。だからこそ、パワーだけでなく、戦力・戦術が活きるのかもしれません。紳士のスポーツと言われるラグビー。試合を見ていても、その精神性の高さに触れられる、それもラグビーの面白さだと思います。