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プロレスを語るなら外せない!「ライバル関係」で有名な10選手まとめ

2017 7/10 10:01takutaku
プロレスラー
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Photo by Hurst Photo/Shutterstock.com

「馬場と猪木」に代表されるように、プロレスではライバル関係にある選手がセットで語られます。特に日本では、義理人情的なムードを好む国民性も手伝って、ライバル同士の動向が常に話題となります。今回は、日本のプロレスの歴史に刻まれたライバル同士の選手をご紹介します

全日本プロレスの永遠のライバル-ジャンボ鶴田と天龍源一郎

ジャンボ鶴田氏と天龍源一郎氏。かつて日本マット界の頂点をきわめた二人のレスラーは、プロレスファンがライバル関係を語る際に必ず出てくる名前です。1972年に全日本プロレスに入団した鶴田氏は、恵まれた体格と抜群の運動能力を活かし、すぐに全日本のエースとして世界ベルトを腰に巻きます。
その鶴田氏から4年遅れて全日本に入団したのが天龍氏です。大相撲の前頭筆頭経験者ということでジャイアント馬場氏からの期待も高く、エースである鶴田氏とはすぐにライバル関係とみなされるようになりました。
現役時代は天龍氏が1990年に退団するまで、タッグパートナーとして、シングルマッチの対戦相手として数々の名勝負を展開しました。
鶴田氏が病気で引退したあとは、お互いに連絡を取り合い、回復後の再会を誓っていた両雄でしたが、鶴田氏は2000年に49歳の若さで他界。天龍選手は涙を飲みました。

プロレス少年たちの憧れ-初代タイガーマスクと小林邦昭

かつて子供たちを夢中にさせた漫画『タイガーマスク』。その「リアル版」として登場したのが「初代タイガーマスク」でした。タイガー役を演じた佐山聡選手は、ずば抜けた運動能力と格闘技センスで、漫画の世界そのものの華麗な技を披露。コーナーポストから宙を舞い、トップロープを飛び越えてダイビングボディプレスを決めるなど、重力を無視したかのようなプロレスでファンを熱狂させました。
その初代タイガーのライバルが小林邦明選手です(2000年に引退)。小林選手もタイガー選手に負けない優れた身体能力の持ち主で、多彩なキック技や、オリジナルフィニッシュのフィッシャーマンズ・スープレックスなど破壊力抜群の技の数々でファンを魅了しました。
しかし、小林選手がタイガーのライバルと認知された最大の理由は、彼が「虎ハンター」だったからです。小林選手は、タイガー選手との試合になると猛烈にエキサイトし、マスクマンの生命であるマスクをはぎ取るという暴挙を重ねました。タイガー選手と小林選手は私生活では良き友人同士でしたが、リング上では選手生命をかけて激闘を繰り広げていたのです。

80年代のプロレス界を席巻した藤波辰爾と長州力

1971年にデビューした藤波辰爾選手と73年デビューの長州力選手。プロレスが野球にも引けをとらない娯楽だった1980年代に日本のプロレス界を湧かせた二人は、還暦を越えた今もライバルとして良き関係にあります。
藤波選手は、プロレスの神様カール・ゴッチのもとで修行し、猪木氏のストロングスタイルを継承、のちに新日本プロレスの社長も兼任します。
他方、長州選手は一匹狼、孤高の存在としてマニアックなファン層に支持されてきました。
対照的な両雄ですが、猪木氏が現役引退したあと、新日本のトップレスラーとして重い看板を背負ってきた者同士、厚い友情で結ばれています。
その証として、2016年1月には、日本武道館でメインイベントの一騎打ちを披露。5分49秒、長州選手のフォール勝ちとなり、二人の歴史に新たなページが加わりました。

闘魂三銃士は同期の桜-武藤敬司と蝶野正洋

新日本プロレスの黄金時代を支えた、武藤敬司選手、蝶野正洋選手、橋本真也選手。三人は1984年の同じ日に新日本プロレスに入団した同期生です。闘魂三銃士と呼ばれ、それぞれがスター選手となったあとも良きライバルであり続けました。
特に武藤選手と蝶野選手は、ベビーフェイスとヒールという明確な役割分担があったことも手伝って、新日本のリーダー的存在として頭角を現します。
お互いに50歳を超えたいま、武藤選手は後進の指導に、蝶野選手はリング外での活動に比重をおくようになりましたが、かつて新日本プロレスがもっとも熱かった時代を牽引した盟友として、その存在感はいささかも失せていません。

すべてのプロレスファンが認める永遠のライバル!馬場と猪木

力道山をのぞけば、日本のプロレスはジャイアント馬場とアントニオ猪木から始まったと断言できるでしょう。
馬場氏は全日本、猪木氏は新日本という二大団体の象徴ですが、もとは同じ全日本の看板選手でした。
タッグパートナーとして、また死闘を演じる対戦相手として日本中を熱狂させた両雄は、プロレスに対する考え方の違いから1972年に袂をわかち、猪木氏は新日本プロレスを旗揚げします。
全日本の「王道プロレス」と新日本の「ストロングスタイル」という現在のプロレス二大潮流を創りあげた二人は、すべてのプロレスファンが認める永遠のライバルといえます。

まとめ

今回ご紹介したプロレス界におけるライバル関係はごく一部です。もしプロレスの試合を観る機会があるなら、リングに登場する選手同士がライバル関係にあるのかをチェックしてみて下さい。プロレス観戦の面白さが倍増すること間違いなしですよ!