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東京オリンピック観戦の際に知っておきたいホテル事情

2016 10/25 18:05
東京オリンピック 観戦 ホテル
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Photo by Korkusung / Shutterstock.com

およそ1,000万人の集客が予想され、宿泊施設不足が懸念されている東京オリンピック。実際にはどういう状況なのか、調べていきたいと思います。

近年の都内ホテルの予約状況

今現在、日本には海外からの観光客が増えて、ホテル等宿泊施設の予約も8割方埋まっているような状況です。日本の電化製品や日用品の品質の高さ、世界遺産に相次いで日本の名所や文化が登録され、それらを目当てに来日する買い物客や観光客が増加したのです。
そのため、テレビの報道などでも、一般の人が持つマンションの一室や民家などを許可なく旅行客に有料で使用させるケースも話題になりました。しかし、それらは従業員によるサービスがない分、ホテルや旅館よりも安い費用で宿泊が可能なので、サービスよりも値段を重視する観光客にとってはありがたいと言えることでした。

1964年の東京オリンピックに見る宿泊施設の状況

50年以上前、前回の東京オリンピックの際には、宿泊施設は一時的に増加した観光客に、どのように対応したのでしょう?
調べてみると、現在話題になっている「民泊」も存在し、一般の個人宅が外国人向けにベッドを入れて宿泊施設として一時的に登録して提供しました。その他、学生寮や教会、お寺などにベッドを入れて活用したり、停泊した船に泊まる船中泊も用意して懸命に対応したことがわかり、2020年の東京オリンピックでも、東京都を挙げて全力で対応すべき課題なのだという事が見えて来ました。

東京ベイゾーンの宿泊ホテル

2020年の東京オリンピックで使われる、都心に位置する「ヘリテッジゾーン」と東京湾周辺の「東京ベイゾーン」の2つの競技場エリアのうち、比較的「ヘリテッジゾーン」には宿泊施設、ホテルが整っていて、開会までの対応完了が可能だと見られています。一方「東京ベイゾーン」はまさにこれから新設・仮設する競技場が多く、ホテルや宿泊施設の数も十分とは言えません。
しかし、今回東京オリンピックのコンセプトは、「コンパクトさ」です。いくつかの競技以外は、二つのゾーンが重なり合う晴海埠頭に位置する選手村から半径8kmにあり、都心の会場への交通手段は整っています。エリアにこだわらず、都内のホテルを駆使すればオリンピック+観光も楽しめるかもしれません。

ホテルから競技場までの移動手段は?

では、「コンパクト」がコンセプトな故、交通手段に混乱は起こらないでしょうか?競技場周辺はバスの運行も充実していますが、渋滞の恐れなどを考えると、やはり主流なのは地下鉄やJR線、ゆりかもめでしょうか?
移動する東京オリンピック観戦客の人数は1日につき最大92万人と予想されています。臨時運行で本数を増やすなど策を講じ、日本独自の「おもてなし」で混乱を最小限に留める努力をすれば、都内のいずれのホテルからでも迷いなく競技場にたどりつくことができるように思います。
これからますます活気づく東京オリンピック熱で、さまざまな対策がとられるようになるでしょう。

オリンピック跡地のその後は?

最後に、もともと「ヘリテッジゾーン」は1964年の東京オリンピックの遺産のエリアでもあり、既に観光客に有名なスポットが数多く含まれています。
一方「東京ベイゾーン」の仮設競技場や選手村の跡地は、開発中のエリアとして住宅や商業施設への再開発計画が進められています。築地にあった魚市場が豊洲へ移転するなど、銀座からも近いこのエリアには、引き続き海外からの観光客が訪れることが予想されます。
2020年の東京オリンピックで観光地としての東京への誘致にも成功すれば、今後東京はさらに活気づき、その火は灯り続けることでしょう。

まとめ

東京の晴れの舞台、東京オリンピックはどのような展開を見せるのでしょうか?各種競技を始め、競技場や大会施設、そして東京を行き交う観光客の流れを想像してはワクワクしてしまいます。良い宿泊施設が確保でき、スムーズに大会を観戦できるよう東京オリンピックの成功を祈りたいと思います。