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空手の型を覚えよう!流派による違いとは?

2016 10/11 18:34
空手 練習
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Photo by Nikola Spasenoski/ Shutterstock.com

空手の基本ともいえる『型』。どの流派を選択しても必ず通る基礎の練習形式だが、長い歴史がある空手の型は数も膨大にあって覚えるのが大変だ。どこから手をつけたら良いのか困っている初心者のため、空手の型をピックアップして紹介する。

空手の型とはどんなもの?

空手の基礎とも呼べる『型』。組手に必要となる実践的な動作を身につけられる練習方法で、空手には欠かせない練習方法となっている。
基本的にひとりで行い、数分間の中で決まった順番で技を繰り出して演武を行う。種類は現在数十種類存在し、また、同じ名前でも流派によって違いがある。
空手の型は競技として試合も行われる。型の大会を目指してみるのも面白いだろう。自分の世界に没頭できる空手の型は、精神統一にももってこいの競技なのだ。

空手の代表的な流派の型~松濤館流

空手の四大流派のひとつである「松濤館流」の型を見ていこう。 松濤館流の全日本空手道連盟指定形の型は、約20数種類ある。代表的なもので第一指定形「観空大(カンクウダイ)」、「慈恩(ジオン)」や、第二指定形「観空小(カンクウショウ)」、「燕飛(エンピ)」が挙げられる。
特に松濤館流における代表格の型といえば「慈恩」。派手さはないものの基本の型とされる「平安型」と似ているため、基礎をマスターしておけば覚えやすい。

空手の代表的な流派の型~剛柔流

空手の四大流派のひとつである「剛柔流」の型を見ていこう。 沖縄で生まれ、発展を遂げた剛柔流の代表的な型は約10数種類ほどだ。
中でも剛柔流空手の基本であると言われている「三戦(サンチン)」という型は、技を身に付けるための正しい腹式呼吸と姿勢を養うための基本鍛錬形であり、気・息・体の修練を目的としている。
また閉手形の転掌も、気・息・体の修練を目的としており、こちらは開掌による受けと掌底による攻撃を目的としている型だ。

空手の代表的な流派の型~糸東流

空手の四大流派のひとつである「糸東流」の型を見ていこう。 首里手と那覇手の流れを受け継ぐ流派である糸東流。突きや蹴りだけではなく、投げ技などの技術も重要としている流派だ。
この流派の最大の特徴は、他の流派と比べて型の種類が多いことだ。その中で全日本空手道連盟の指定形は、第一指定形が「バッサイダイ」、「セイエンチン」、第二指定形が「マツムラローハイ」、「二十八歩(ニーハイポ)」とされている。
種類が多い分、型の習得に重きをおきたい方にはやりがいのある流派だろう。

空手の代表的な流派の型~和道流

空手の四大流派のひとつである「和道流」の型を見ていこう。和道流は剣術と柔術を空手に取り入れ、より武道的、大乗的にした流派だ。
昭和9年に、大塚博紀氏が創設したこの流派の修業は、敬・愛・禮 とし、争うことより和を求めることを目的としている。そのため、他の代表的な流派と比べると特徴的な面が多い。
全日本空手道連盟の指定形は、第一指定形が「チントウ」と「セイシャン」。第二指定形が「クーシャンクー」と「ニーセーシ」となっている。

まとめ

空手の型は種類も多く、初心者には取っ付きにくい。しかし、型のひとつひとつに必ず意味があり、学べば奥が深いのは確かだ。
特に日本の武術は肉体だけではなく、精神部分から鍛え上げることを目的としている面もあるので、心身の整理も兼ねて、空手の型を実践してみるのも良いだろう。