開幕週ながら上がりがかかる
1月の競馬開催も3週目を迎え、今週からいよいよローカル開催もスタートする。今年は京都競馬場の改修工事に伴い、一部の開催日程を変更。その影響で冬の小倉開催が前倒しされる形となった。その開幕日のメインレースを飾るのは牝馬限定のハンデ戦、愛知杯(GⅢ・芝2000m)。
開幕週で先週の馬場傾向のデータが使えないこと、過去10年でも施行条件がコロコロと変わってしまっていることから、今回は2017年以降の1回小倉開催、開幕週にあたる1日目と2日目に行われた芝2000m戦の馬場傾向と出走馬のコース適性について分析していく。
この条件に該当するレースは2017年が5レース、2018年と2019年がそれぞれ4レースあった。まず上がりタイムについて見ていくと、33秒台の上がりを使った馬はゼロ。34秒台の上がりで3着以内に入った馬も13レース中3頭のみと少ない結果となっている。
それぞれの年ごとに平均の上がりを調べると、2017年は1着35.3、2着35.7、3着35.5、1〜3着平均35.5、2018年は1着35.8、2着35.7、3着35.4、1〜3着平均35.6、2019年は1着36.1、2着36.0、3着36.1、1〜3着平均は36.1といずれの年も上がりがかかる馬場となっていた。こうしたことからも重賞とはいえ、これまでに「35.0以上」上がりのかかる馬場での好走実績がある馬を狙ってみたい。
続いて4角での通過順位と、それを逃げ1P、先行2P、差し3P、追込4Pに振り分けて数値化した4角平均通過ポイントについても見ておこう。
2018年は3着に4角通過順位が18頭中16番手だった馬、18頭中14番手だった馬の台頭が見られたが、2017年の4角平均通過ポイントは、1着2.4P、2着1.8P、3着2.4P、1〜3着平均2.2P、2018年は1着1.5P、2着2.3P、3着3.0P、1〜3着平均2.3P、2019年は1着2.0P、2着1.8P、3着2.3P、1〜3着平均2.0Pで、ある程度前を射程圏に入れられる位置でレースを進めていないと厳しいというデータが残っている。